ほかのサーバー上でインメモリーレプリケーションを実行することにより、HADB などの別個のデータベースを入手しなくてもセッション状態データの軽量ストレージを用意できます。このタイプのレプリケーションは、ほかのサーバー上のメモリーを使用して HTTP セッションとステートフルセッション Bean データの高可用性ストレージを実現します。クラスタ化されたサーバーインスタンスはセッション状態をリングトポロジで複製します。各バックアップインスタンスは複製されたデータをメモリーに格納します。セッション状態データをほかのサーバー上のメモリーに複製することによって、セッションを分散することが可能になります。
インメモリーレプリケーションを使用するには、「グループ管理サービス (GMS)」 を有効にする必要があります。GMS の詳細については、「グループ管理サービス」を参照してください。
クラスタ内の複数のサーバーインスタンスが異なるマシンに配置されている場合は、次の前提条件が満たされていることを確認してください。
GMS およびインメモリーレプリケーションが正常に機能することを保証するには、すべてのマシンが同じサブネット上に存在している必要があります。
インメモリーレプリケーションが正常に機能することを保証するには、クラスタ内のすべてのマシンのシステムクロックができるだけ厳密に同期している必要があります。