Sun Studio 12: dbx コマンドによるデバッグ

ソースファイルおよびオブジェクトファイルの検索

dbx には、プログラムに関連するソースファイルおよびオブジェクトコードファイルの位置を認識させる必要があります。オブジェクトファイルのデフォルトディレクトリは、プログラムが最後にリンクされたときにオブジェクトファイルがあったディレクトリです。ソースファイルのデフォルトディレクトリは、最後のコンパイル時にそれらが存在したディレクトリです。ソースファイルまたはオブジェクトファイルを移動したか、またはそれらを新しい位置にコピーした場合は、プログラムを再リンクするか、新しい位置に変更してからデバッグを行うか、または pathmap コマンドを使用します。

dbx では、オブジェクトファイルを使用して追加のデバッグ情報を読み込む場合があります。ソースファイルは、dbx がソースコードを表示するときに使用されます。

プログラムをコンパイルしてリンクしたためにソースファイルまたはオブジェクトファイルを移動した場合、その新しい位置を検索パスに追加できます。pathmap コマンドは、ファイルシステムの現在のディレクトリと実行可能イメージ内の名前とのマッピングを作成します。このマッピングは、ソースパスとオブジェクトファイルパスに適用されます。

ディレクトリ from から ディレクトto への新しいマッピングを確立するには、次のように入力します。


(dbx) pathmap [-c] from to

-c を使用すると、このマッピングは、現在の作業ディレクトリにも適用されます。

pathmap コマンドは、ホストによってベースパスの異なる、自動マウントされた明示的な NFS マウントファイルシステムを扱う場合でも便利です。-c は、現在の作業ディレクトリが自動マウントされたファイルシステム上で不正確なオートマウンタが原因で起こる問題を解決する場合に使用してください。

/tmp_mnt/ のマッピングはデフォルトで存在します。

詳細については、pathmap コマンド」を参照してください。