Sun Studio 12: dbx コマンドによるデバッグ

セグメント不正のデバッグ

プログラムでセグメント不正 (SIGSEGV) が発生するのは、プログラムが使用可能なメモリー範囲外のメモリーアドレスを参照したことを示します。

セグメント不正の主な原因を次に示します。

dbx により問題を見つける方法

問題のあるソース行を見つけるには、dbx を使用してセグメント例外が発生したソースコード行を検出します。

プログラムを使ってセグメント例外を生成します。


demo% cat WhereSEGV.f
    INTEGER a(5)
    j = 2000000
    DO 9 i = 1,5
        a(j) = (i * 10)
9    CONTINUE
    PRINT *, a
    END
demo%

dbx を使用してセグメント例外が発生した行番号を検出します。


demo% f95 -g -silent WhereSEGV.f
demo% a.out
セグメント例外
demo% dbx a.out
a.out のシンボル情報を読んでいます
シグナル SEGV でプログラムが停止しました (セグメント侵害)
(dbx) run
実行中: a.out
シグナル SEGV (障害アドレスにマッピングがありません)
ファイル "WhereSEGV.f" の行番号 4 の MAIN で
    4                   a(j) = (i * 10)
(dbx)