Sun Studio 12: dbx コマンドによるデバッグ

list コマンド

list コマンドは、ソースファイルの行を表示します。このコマンドの構文および機能は、ネイティブモードと Java モードで同一です。

デフォルト表示行数 N は、dbx 環境変数 output_list_size によって制御されます。

構文

list

N 行を一覧表示します。

list number

行番号 number を表示します。

list +

次の N 行を一覧表示します。

list +n

次の n 行を一覧表示します。

list -

直前の N 行を一覧表示します。

list -n

直前の n 行を一覧表示します。

list n1, n2

n1 から n2 までの行を一覧表示します。

list n1, +

n1 から n1 +N までを一覧表示します。

list n1, +n2

n1 から n1 + n2 までを一覧表示します。

list n1, -

n1-N から n1. までを一覧表示します。

list n1, -n2

n1-n2 から n1 までを一覧表示します。

list function

function のソースの先頭を表示します。 list function は、現在のスコープを変更します。詳細については、「プログラムスコープ」を参照してください。

list file_name

ファイル file_name の先頭を表示します。

list file_name: n

ファイル filename を行 n から表示します。ファイルの末尾行を示す '$' を行番号の代わりに使用できます。コンマは省略可能です。

ここで

file_name は、ソースコードファイルの名前です。

function は、表示対象の関数の名前です。

number は、ソースファイル内の行の番号です。

n は、表示対象の行数です。

n1 は、最初に表示する行の番号です。

n2 は、最後に表示する行の番号です。

オプション

-i または -instr

ソース行とアセンブリコードを混合します。

-w または -wn

行または関数のまわりの N (または n) 行を一覧表示します。このオプションを '+' 構文または '-' 構文と併用したり 2 つの行番号が指定されているときに使用したりすることはできません。

-a

関数名と使用した場合、関数全体を一覧表示します。パラメータなしで使用した場合、現在の関数に残りがあると、その残りを一覧表示します。

list                      // 現在の行を先頭とする N 行を一覧表示する
list +5               // 現在の行を先頭とする 5 行を一覧表示する
list -                    // 直前の N 行を一覧表示する
list -20                  // 直前の 20 行を一覧表示する
list 1000                 // 行 1000 を表示する
list 1000,$               // 行 1000 から末尾行までを一覧表示する
list 2737 +24             // 行 2737 と次の 24 行を一覧表示する
list 1000 -20             // 行 980 から 1000 までを一覧表示する
list test.cc:33           // ファイル test.cc のソース行 33 を表示する
list -w                   // 現在行のまわりの N 行を一覧表示する
list -w8 `test.cc`func1   // 関数 func1 のまわりの 8 行を一覧表示する
list -i 500 +10       // 行 500 から 510 までを一覧表示する
                (ソースとアセンブリコード)