suppress コマンドは、実行時検査中のメモリーエラーの報告を抑止します。ネイティブモードでだけ有効です。
suppress コマンドが実行できるのは、Solaris プラットフォームのみです。
dbx 環境変数 rtc_auto_suppress が on である場合、指定場所におけるメモリーエラーは 1 度だけ報告されます。
suppress コマンドと unsuppress コマンドの履歴 (-d オプションと -reset オプションを指定するものは含まない)。
デバッグ用にコンパイルされなかった関数で抑止されているエラーのリスト (デフォルト抑止)。このリストは、ロードオブジェクト単位です。これらのエラーの抑止を解除する方法は、-d オプションを付けて unsuppress を使用することだけです。
errors をさらに抑止することによって、全ロードオブジェクトに対するデフォルト抑止を変更します。
errors をさらに抑止することによって、load_objects のデフォルト抑止を変更します。
エラー位置における現在のエラーを抑止します。
デフォルト抑止としてオリジナルの値を設定します (起動時)。
識別子によって指定される抑止解除イベントを削除します (識別子は unsuppress コマンドで取得できます。「unsuppress コマンド」参照)。
unsuppress コマンドによって指定される抑止解除イベントすべてを削除します (「unsuppress コマンド」参照)。
あらゆる場所における errors を抑止します。
functions リスト、files リスト、load_objects リストにおける errors を抑止します。
line における errors を抑止します。
file の line における errors を抑止します。
address における errors を抑止します。
ここで
address は、メモリーアドレスです。
errors は空白文字で区切られた次の要素で構成されます。
すべてのエラー
メモリーリークの可能性 - ブロック中のアドレス
メモリーリークの可能性 - レジスタ中のアドレス
不正解放
重複解放
メモリーリーク
境界整列を誤った解放
境界整列を誤った読み取り
境界整列を誤った書き込み
メモリー不足
非割り当てメモリーからの読み取り
非初期化メモリーからの読み取り
読み取り専用メモリーへの書き込み
非割り当てメモリーへの書き込み
ブロック使用状況 (割り当てられているメモリー)。biu はエラーではありませんが、errors とまったく同じように suppress コマンドで使用できます。
file は、ファイルの名前です。
files は、1 個または複数のファイル名です。
functions は、1 個または複数の関数名です。
line は、ソースコード行の番号です。
load_objects は、1 個または複数のロードオブジェクト名です。
エラーの抑止については、「エラーの抑止」を参照してください。
エラーの抑止解除については、「unsuppress コマンド」を参照してください。