Sun Studio 12: dbx コマンドによるデバッグ

刻み幅

print コマンドで刻み幅を指定すると、配列の断面に含まれる特定の要素だけが評価されます。

配列の断面のための構文の 3 番目の式 (stride-expression) は、刻み幅の長さを指定します。stride-expression の値は印刷する要素を指定します。刻み幅のデフォルト値は 1 です。このとき、指定された配列の断面のすべての要素が評価されます。

ここに、前述の例で使用したものと同じ配列があります。今度は、print コマンドの第 2 次元の配列の断面の定義に刻み幅の値として 2 を加えます。


print arr(201:203, 101:105:2)

図で示すとおり、刻み値として 2 を指定すると、各行を構成する要素が 1 つおきに出力されます。

列 100〜106 および行 200〜205 の配列の図。 行 201〜203 の列 101、103、105 の要素に影が付けられています。

print コマンドの配列の断面の定義を構成する式を省略すると、配列の宣言された サイズに等しいデフォルト値が使用されます。このような簡易構文を使用した例を以下に示します。

1 次元配列の場合

print arr

デフォルトの境界で配列全体を出力します。

print arr(:)

デフォルトの境界とデフォルトの刻み (1) で、配列全体を出力します。

print arr(::stride-expression)

配列全体を stride-expression で指定された刻み幅で出力します。

2 次元配列の場合、次のコマンドは配列全体を出力します。


print arr

2 次元配列の第 2 次元を構成する要素を 2 つおきに出力します。


print arr (:,::3)