Sun Studio Fortran 95 では OPEN 文の機能が拡張されて「バイナリ」の入出力ファイルを宣言できるようになりました。
ファイルを開くときに FORM='BINARY' と指定すると、レコード長がファイルに組み込まれないことを除いて、FORM='UNFORMATTED' とだいたい同じ結果になります。このデータがなければ、1 レコードの開始点と終了点を知らせる方法がありません。そのため、後退する場所を知らせることができないので、FORM='BINARY' ファイルに対して BACKSPACE を実行できません。'BINARY' ファイルに対して READ を実行すると、入力リストの変数を設定するために必要な量のデータが読み込まれます。
WRITE 文。データはバイナリでファイルに書き込まれ、出力リストで指定された量のバイトが転送されます。
READ 文。入力リストの変数にデータが読み込まれ、リストで必要なだけのバイトが転送されます。ファイルにはレコードマークがないので、「レコードの終端」エラーは検出されません。検出されるエラーは、「ファイルの終端」または異常システムエラーだけです。
INQUIRE 文。ファイルに INQUIRE 実行するときに FORM='BINARY' と指定すると、次の結果が返されます。FORM="BINARY" ACCESS="SEQUENTIAL" DIRECT="NO" FORMATTED="NO" UNFORMATTED="YES"RECL= と NEXTREC= は未定義です。
BACKSPACE 文。許可されていません。エラーが返されます。
ENDFILE 文。通常どおり、現在の位置でファイルを切り捨てます。
REWIND 文。通常どおり、ファイルの位置をデータの先頭に変更します。