ソースコードを SCCS 管理下に置いたあとは、ユーザーは SCCS を 2 つの主な作業に使用します。 編集を可能にするためにファイルをチェックアウトすることと、編集の完了したファイルをチェックインすることです。
ファイルのチェックアウトには、sccs edit コマンドを使用します。たとえば、次のようにします。
demo% sccs edit computepts.f |
この例では、SCCS は computepts.f の書き込み可能なコピーを現在のディレクトリに作成し、ユーザーのログイン名を記録します。あるユーザーがファイルをチェックアウトしている間、ほかのユーザーはそのファイルをチェックアウトできません。 しかし、ほかのユーザーは、誰がそのファイルをチェックアウトしているかを知ることはできます。
編集が完了したら、sccs delget コマンドを使用して、修正したファイルをチェックインします。たとえば、次のとおりです。
demo% sccs delget computepts.f |
このコマンドを実行すると、SCCS システムは次の作業を行います。
ログイン名を比較して、ユーザーがそのファイルをチェックアウトしたユーザーかどうかを確認する。
変更に関するコメントを入力するようにユーザーに求める。
この編集セッションで何が変更されたかを記録する。
現在のディレクトリから computepts.f の書き込み可能なコピーを削除する。
書き込み可能なコピーを、SCCS キーワードが展開された読み取り専用のコピーで置き換える。
sccs delget コマンドは、より簡単な SCCS の 2 つのコマンド、delta と get を組み合わせたものです。delta コマンドが前述の項目のうちの最初の 3 つを実行し、get コマンドが最後の 2 つの作業を実行します。