動的ライブラリを構築するには、-xcode オプションとリンカーオプション -G、-ztext、-hname を使用して、ソースファイルをコンパイルする必要があります。これらのリンカーオプションは、コンパイラのコマンド行で利用できます。
静的ライブラリの例と同じファイルを使用して、動的ライブラリを作成できます。
例: -pic とほかのリンカーオプションを使用してコンパイルします。
demo% f95 -o libtestlib.so.1 -G -xcode=pic13 -ztext \ –hlibtestlib.so.1 *.f |
-ztext は、位置独立コード以外のもの (たとえば、再配置可能なテキストなど) があった場合に警告を発します。
例: 動的ライブラリを使用して実行可能ファイル a.out を作成します。
demo% f95 -o trylib -R`pwd` trylib.f libtestlib.so.1 demo% file trylib trylib:ELF 32–bit MSB 実行可能 SPARC version 1 [動的にリンクされています][取り除かれていません] demo% ldd trylib libtestlib.so.1 => /export/home/U/Tests/libtestlib.so.1 libfui.so.1 => /opt/SUNWspro/lib/libfui.so.1 libfai.so.1 => /opt/SUNWspro/lib/libfai.so.1 libc.so.1 => /usr/lib/libc.so.1 |
例では、-R オプションを使用して、動的ライブラリへのパス (現在のディレクトリ) を実行可能ファイルにリンクしていることに注目してください。
file コマンドは、実行可能ファイルが動的にリンクされていることを表示します。