Fortran キャリッジ制御は、Fortran が最初に開発されていたときに使用されていた、機能の限られた装置から発達したものです。同じ歴史上の理由のため、UNIX オペレーティングシステムから派生したオペレーティングシステムには、Fortran のキャリッジ制御がありません。しかし、次の 2 つの方法で Fortran 95 でこの機能をシミュレートできます。
asa フィルタを使用して、Fortran のキャリッジ制御規則を UNIX のキャリッジ制御書式に変換してから (asa(1) のマニュアルページを参照) lpr を使用してファイルを出力してください。
FORTRAN 77 コンパイラ f77 では、OPEN(N, FORM='PRINT') を使用して、1 行送りや 2 行送り、用紙送り、および 1 カラム目の除去を行なっていました。f95 -f77 とともに FORM='PRINT' を使用してプログラムをコンパイルすると、現在でもこの機能を利用できます。-f77 を使用してコンパイルすると、装置 6 を開き直して FORM パラメータを PRINT に変更できます。たとえば、次のようにします。
OPEN( 6, FORM='PRINT') |
このようにして開いたファイルを、lp(1) コマンドを使用して出力できます。