Fortran におけるデータオブジェクトのハードウェア表現に関する詳細は、『Fortran ユーザーズガイド』および『数値計算ガイド』を参照してください。通常、システムやハードウェアプラットフォーム間でデータ表現が異なると、移植性に関して重大な問題が生じます。
次のことに注意してください。
Sun では、浮動小数点演算に関しては IEEE 754 規格に準拠しています。このため、REAL*8 の最初の 4 バイトは REAL*4 と同じではありません。
実数型、整数型、論理型のデフォルトサイズは、-xtypemap= オプションを使用して変更する場合を除き、Fortran 95 規格に記述されています。
文字変数は、自由にほかの変数と EQUIVALENCE 文で結合できます。しかし、境界合わせの問題が生じる可能性があるので注意が必要です。
f95 の IEEE 浮動小数点演算では、オーバーフローまたはゼロ除算に関する例外が発生しますが、デフォルト (f95 では -ftrap=common がデフォルト) では SIGFPE を発行したり、トラップしたりしません。例外のシグナルが発行される場合は、結果は IEEE の不定形式になります。これについては、第 6 章「浮動小数点演算」を参照してください。
正規化された無限値が決定されることがあります。libm_single(3F) と libm_double(3F) のマニュアルページを参照してください。書式付き、および並びによる入出力文を使用すると、不定書式の書き込みや読み取りを行うことができます。