Sun Studio 12: Fortran プログラミングガイド

3.2.2 ファイルのチェックアウトとチェックイン

ソースコードを SCCS 管理下に置いたあとは、ユーザーは SCCS を 2 つの主な作業に使用します。 編集を可能にするためにファイルをチェックアウトすることと、編集の完了したファイルをチェックインすることです。

ファイルのチェックアウトには、sccs edit コマンドを使用します。たとえば、次のようにします。


demo% sccs edit computepts.f

この例では、SCCS は computepts.f の書き込み可能なコピーを現在のディレクトリに作成し、ユーザーのログイン名を記録します。あるユーザーがファイルをチェックアウトしている間、ほかのユーザーはそのファイルをチェックアウトできません。 しかし、ほかのユーザーは、誰がそのファイルをチェックアウトしているかを知ることはできます。

編集が完了したら、sccs delget コマンドを使用して、修正したファイルをチェックインします。たとえば、次のとおりです。


demo% sccs delget computepts.f

このコマンドを実行すると、SCCS システムは次の作業を行います。

sccs delget コマンドは、より簡単な SCCS の 2 つのコマンド、deltaget を組み合わせたものです。delta コマンドが前述の項目のうちの最初の 3 つを実行し、get コマンドが最後の 2 つの作業を実行します。