Sun Studio 12: Fortran プログラミングガイド

8.1 Sun Studio パフォーマンスアナライザ

ハイパフォーマンスのアプリケーションを開発するには、コンパイラ機能を組み合わせたり、最適化されたルーチンのライブラリ、パフォーマンス解析のためのツールが必要です。

Sun Studio ソフトウェアでは、プログラムのパフォーマンスデータを収集し、分析するための高度なツールが提供されています。

これら 2 つのツールは、次のような質問に答えるのに役立ちます。

パフォーマンスアナライザのメインウィンドウは、各関数の排他的および組み込みメトリック (計測データ) を持つプログラムの関数リストを表示します。リストは、ロードオブジェクト、スレッド、軽量プロセス (LWP) およびタイムスライスによりフィルタ処理できます。選択された関数に対し、subsidiary ウィンドウは関数の呼び出し先と呼び出し元を表示します。このウィンドウは呼び出しツリーを操作するのに使用できます。 たとえば、高いメトリック値の検索などです。さらに 2 つのウィンドウが、行ごとにパフォーマンスメトリックの注釈付きのソースコードや、コンパイラコメントでインタリーブされたソースコード、各命令にメトリックの注釈付きの逆アセンブリコードを表示します。ソースコードやコンパイラコメントは、可能な場合に、命令によりインタリーブされます。

ソフトウェア開発者にとってパフォーマンスのチューニングが主な仕事でないとしても、コレクタとアナライザはソフトウェア開発者向けに設計されています。これらは、一般的に使用されているプロファイルツール prof gprof より柔軟性のある、詳細で正確な解析を提供し、gprof の属性エラーに依存しません。

使用可能なコレクタとアナライザのコマンド行等価ユーティリティーは、次のとおりです。

詳細については、Sun Studio のマニュアル『プログラムのパフォーマンス解析』を 参照してください。