Sun Studio 12: Fortran ユーザーズガイド

3.4.117 -xcache= c

オプティマイザ用のキャッシュ特性を定義します

c には次のいずれかを指定します。

si/li/ai/ti の定義は次のとおりです。

si レベル i のデータキャッシュのサイズ (キロバイト単位) li レベル i のデータキャッシュの行サイズ (バイト単位) ai レベル i のデータキャッシュの結合性 ti レベル i でキャッシュを共有するハードウェアスレッドの数 (省略可能)

このオプションは、オプティマイザが使用できるキャッシュ特性を指定します。特別なキャッシュ特性が必ず使用されるわけではありません。

このオプションは、-xtarget オプションを展開した機能の一部です。-xtarget オプションで暗黙に指定された -xcache 値の指定を変更する場合に、このオプションを単独で使用します。

表 3–14 -xcache の値

値 

意味 

generic

どのプロセッサでもパフォーマンスが著しく低下することがないように、キャッシュ特性を定義します。これはデフォルト値です。 

native 

ホストプラットフォームで良好なパフォーマンスを得るためのキャッシュ特性を定義します。 

s1/l1/a1[/t1}

レベル 1 のキャッシュ特性を定義します。 

s1/l1/a1[/t1}:s2/l2/a2[/t2}

レベル 1 と 2 のキャッシュ特性を定義します。 

s1/l1/a1[/t1}:s2/l2/a2[/t2}:s3/l3/a3[/t3}

レベル 1、2、3 のキャッシュ特性を定義します。 

例: -xcache=16/32/4:1024/32/1 では、次の内容を指定します。

レベル 1 のキャッシュ: 16K バイト、32 バイト行サイズ、4 面結合

レベル 2 のキャッシュ: 1024K バイト、32 バイト行サイズ、ダイレクトマップ結合