従来の Sun および Cray 形式の並列化指令は非推奨になりました。コンパイラはこれらの指令を認識しますが、今後の Sun Studio のリリースでは変更される可能性があります。Open MP 並列化 API が推奨されます。従来の Sun/Cray 指令から OpenMP モデルへの移行方法については、『OpenMP API ユーザーズガイド』を参照してください。
Sun 形式の並列化指令は、-parallel および -explicitpar のデフォルトです。Sun 指令には $PAR という指令「センチネル」が付きます。
Cray 形式の並列化指令を使用するには、-mp=cray というコンパイラオプションを指定します。 これには、MIC$ というセンチネルが付きます。Sun と Cray では、同じ指令でも解釈の仕方が異なります。詳細は、『Fortran プログラミングガイド』の並列化の章を参照してください。また、従来の Sun/Cray 並列化指令を OpenMP 指令に変換する方法については、『OpenMP API ユーザーズガイド』も参照してください。
x86 Solaris および Linux プラットフォームで、並列化に使用できるのは OpenMP 指令だけです。
SUN/Cray の並列化指令の構文は次のとおりです。
最初の文字は、1 桁目にある必要があります。
最初の文字は、c、C、*、! のいずれかです。
次の 4 文字は、空白を入れず $PAR (Sun 形式) または MIC$ (Cray 形式) とします。大文字でも小文字でもかまいません。
そのあとに、指令のキーワードと修飾子を空白で区切って続けます。明示的な並列化指令のキーワードは次のとおりです。
TASKCOMMON、DOALL、DOSERIAL、DOSERIAL*
並列化指令では、キーワードのあとにオプション修飾子を指定します。
例: 共有変数でループを指定
C$PAR DOALL SHARED(yvalue) Sun 形式 CMIC$ DOALL SHARED(yvalue) Cray 形式 |