Sun Studio 12: C ユーザーズガイド

A.1.1 最適化とパフォーマンスのオプション

表 A–1 最適化とパフォーマンスのオプション表

オプション 

処理 

-fast

実行可能コードの速度を向上させるコンパイルオプションの組み合わせを選択します。

-fma

(SPARC) floating-point、 fused、multiply-add 命令の自動生成を有効にします。 

-p

プロファイルデータ収集用のオブジェクトコードを用意します。

-xalias_level

(SPARC) コンパイラが型ベースの別名の分析と最適化を実行します。

-xbinopt

あとで最適化、変換、分析を行うために、バイナリを準備します。

-xbuiltin

標準ライブラリ関数を呼び出すコードの最適化率を上げます。

-xcrossfile

複数ソースファイルに渡る最適化とインライン化を有効にします。

-xdepend

(SPARC) ループの繰り返し内部でのデータ依存性の解析およびループ再構成を実行します。

-xF

リンカーによるデータと関数の順序の並べ替えを有効にします。

-xhwcprof

(SPARC) コンパイラのハードウェアカウンタによるプロファイリングのサポートを有効にします。

-xinline

指定された関数だけをインライン化します。

-xinstrument

スレッドアナライザによる分析のために、プログラムをコンパイルして利用します。 

-xipo

(SPARC) 内部手続き解析パスを呼び出すことにより、プログラム全体の最適化を実行します。

-xipo_archive

ファイル間の最適化でアーカイブ (.a) ライブラリを取り込むことを可能にします。

-xjobs

コンパイラが生成するプロセスの数を設定します。

-xlibmil

実行速度を上げるため、一部のライブラリルーチンをインライン化します。

-xlic_lib=sunperf

指定された Sun 提供のパフォーマンスライブラリにリンクします。

-xlinkopt

再配置可能なオブジェクトファイルのリンク時の最適化を実行します。

-xlibmopt

最適化された数学ルーチンのライブラリを使用します。

-xmaxopt

このコマンドは、pragma opt のレベルを指定されたレベルに限定します。

-xnolibmil

数学ライブラリのルーチンをインライン化しません。

-xnolibmopt

最適化された数学ルーチンのライブラリを使用しません。

-x0

オブジェクトコードを最適化します。

-xnorunpath

実行可能ファイル内の共有ライブラリの実行時検索パスのインクルードを抑止します。 

-xpagesize

スタックとヒープ用の優先ページサイズを設定します。

-xpagesize_stack

スタック用の優先ページサイズを設定します。

-xpagesize_heap

ヒープ用の優先ページサイズを設定します。

-xpch

ソースファイルが共通インクルードファイルセットを共有しているようなアプリケーションのコンパイル時間を短縮します。

-xpchstop

-xpch とともに使用して、活性文字列の最後のインクルードファイルを指定します。

-xpentium

(x86) PentiumTM プロセッサ用に最適化を行います。

-xprefetch

(SPARC) 先読み命令を有効にします。

-xprefetch_level

(SPARC) -xprefetch=auto で設定される先読み命令の自動挿入の優先度を制御します。

-xprefetch_auto_type

(SPARC) 間接先読み命令の生成方法を制御します。

-xprofile

プロファイルのデータを収集、または最適化のためにプロファイルを使用します。

-xprofile_ircache

-xprofile=collect 段階で保存されたコンパイルデータを再利用して、-xprofile=use 段階のコンパイル時間を向上します。

-xprofile_pathmap

単一のプロファイルディレクトリで複数のプログラムまたは共有ライブラリをサポートします。

-xrestrict

(SPARC) ポインタ値の関数引数を制限付きポインタとして扱います。

-xsafe

(SPARC) メモリーに関するトラップが発生しないことを前提にします。

-xspace

コードサイズを増やすループの最適化や並列化を行いません。

-xunroll

ループを n 回展開するようオプティマイザに指示します。