Sun Studio 12: C ユーザーズガイド

B.2.68.3 SPARC 用のデフォルト

C コンパイラがコードを生成するときのデフォルトのアーキテクチャーが、 v8plus (UltraSPARC) になりました。今後のリリースで、v7 のサポートは廃止される予定です。

新しいデフォルトでは、現在使用されているほぼあらゆるマシンで実行時のパフォーマンスが向上します。ただし、UltraSPARC 以前のコンピュータへの配備を意図したアプリケーションは、そうしたコンピュータ上ではデフォルトで動作しなくなります。アプリケーションがそうしたコンピュータで動作するようにするには、-xarch=v8 でコンパイルしてください。

v8 システムに配備する場合は、各コンパイラコマンド行ばかりでなく、すべてのリンク時コマンドでも -xarch=v8 オプションを明示的に指定する必要があります。提供のシステムライブラリは v8 アーキテクチャーで動作します。

v7 システムに配備する場合は、あらゆるコンパイラコマンド行だけでなく、どのリンク時コマンドでも -xarch=v7 オプションを明示的に指定する必要があります。提供のシステムライブラリは、v8 命令セットを利用します。このリリースの場合、v7 がサポートされているオペレーティングシステムは Solaris 8 ソフトウェアだけです。v8 命令が検出された場合、Solaris 8 オペレーティングシステムはソフトウェアでその命令を解釈します。このためプログラムは実行されますが、パフォーマンスは低下します。