Sun Studio 12: C++ ユーザーズガイド

A.2.163 -xprofile_ircache[=<パス名>]

(SPARC) collect 段階で保存されたコンパイルデータを再利用して use 段階のコンパイル時間を向上させるには、-xprofile=collect|use-xprofile_ircache[=path] を使用します。

大きなプログラムでは、中間データが保存されるため、use 段階のコンパイル時間の効率を大幅に向上させることができます。保存されたデータが必要なディスク容量を相当増やすことがある点に注意してください。

-xprofile_ircache[=<パス名>] を使用すると、<パス名> はキャッシュファイルが保存されているディレクトリを上書きします。デフォルトでは、これらのファイルはオブジェクトファイルと同じディレクトリに保存されます。collectuse 段階が 2 つの別のディレクトリで実行される場合は、パスを指定しておくと便利です。一般的なコマンドシーケンスを次に示します。


example% CC -xO5 -xprofile=collect -xprofile_ircache t1.cc t2.cc
example% a.out    // run がフィードバックデータを収集する
example% CC -xO5 -xprofile=use -xprofile_ircache t1.cc t2.cc