オプティマイザが使用するターゲットとなるプロセッサを指定します。
ターゲットとなるプロセッサを指定することによって、タイミング属性を指定します。このオプションは次のものに影響を与えます。
命令の順序 (スケジューリング)
コンパイラが分岐を使用する方法
意味が同じもので代用できる場合に使用する命令
このオプションは単独でも使用できますが、-xtarget オプションが展開されたものの一部です。このオプションの主な目的は、-xtarget オプションにより指定される値を変更することです。
c には次の値のいずれかを指定します。
表 A–28 -xchip の値
プラットフォーム |
値 |
タイミング属性を使用する意味 |
---|---|---|
SPARC |
generic |
SPARC プロセッサ上で良好なパフォーマンスを得るための、タイミング属性プロセッサ |
native |
現在コンパイルを実行しているシステム上で良好なパフォーマンスを得るため |
|
old |
SuperSPARC プロセッサより古いプロセッサの タイミング属性 |
|
sparc64vi |
SPARC64 VI プロセッサのタイミング属性 |
|
super |
SuperSPARC プロセッサのタイミング属性 |
|
super2 |
SuperSPARC II プロセッサのタイミング属性 |
|
micro |
MicroSPARC プロセッサのタイミング属性 |
|
micro2 |
MicroSPARC II プロセッサのタイミング属性 |
|
hyper |
HyperSPARC プロセッサのタイミング属性 |
|
hyper2 |
HyperSPARC II プロセッサのタイミング属性 |
|
powerup |
Weitek PowerUp プロセッサのタイミング属性 |
|
ultra |
UltraSPARC プロセッサのタイミング属性 |
|
ultra2 |
UltraSPARC II プロセッサのタイミング属性 |
|
ultra2e |
UltraSPARC IIe プロセッサのタイミング属性 |
|
ultra2i |
UltraSPARC IIe プロセッサのタイミング属性 |
|
ultra3 |
UltraSPARC IIe プロセッサのタイミング属性 |
|
ultra3cu |
UltraSPARC III Cu プロセッサのタイミング属性 |
|
ultra3i |
UltraSparc IIIi プロセッサのタイミング属性 |
|
ultra4 |
UltraSparc IV プロセッサのタイミング属性 |
|
ultra4plus |
UltraSPARC IVplus プロセッサのタイミング属性 |
|
ultraT1 |
UltraSPARC T1 プロセッサのタイミング属性 |
|
ultraT2 |
UltraSPARC T2 プロセッサのタイミング属性 |
|
x86 |
generic |
大部分の x86 プロセッサのタイミング属性 |
386 |
Intel 386 プロセッサのタイミング属性 |
|
486 |
Intel 486 プロセッサのタイミング属性 |
|
pentium |
Intel Pentium プロセッサのタイミング属性 |
|
pentium_pro |
Intel Pentium Pro チップのタイミング属性 |
|
pentium3 |
Intel Pentium 3 プロセッサのタイミング属性 |
|
pentium4 |
Intel Pentium 4 プロセッサのタイミング属性 |
ほとんどの SPARC プロセッサでは、デフォルト値の generic を使用すれば、どのプロセッサでもパフォーマンスの著しい低下がなく、良好なパフォーマンスが得られる最良のタイミング属性がコンパイラで使用されます。