Sun Studio 12: C++ ユーザーズガイド

A.2.117.1 値

n には次の値のいずれかを指定します。

表 A–30 -xcrossfile の値

値 

意味 

0

複数のソースファイルに渡る最適化とインライン化を実行しません。 

1

複数のソースファイルに渡る最適化とインライン化を実行します。 

通常、コンパイラの解析の範囲は、コマンド行で指定した個々のファイルごとに行われます。たとえば、-xO4 オプションを指定した場合、自動インライン化は同じソースファイル内で定義および参照されているサブプログラムにのみ行われます。

-xcrossfile または -xcrossfile=1 を指定すると、コンパイラはコマンド行で指定されたすべてのファイルを一括して分析し、それらが単一のソースファイルであるかのように扱います。

デフォルト

-xcrossfile を指定しない場合、-xcrossfile=0 が仮定され、複数のソースファイルに渡る最適化とインライン化は行われません。

-xcrossfile-xcrossfile=1 と同じです。

相互の関連性

-xcrossfile オプションは、-xO4 または -xO5 と一緒に使用した場合にのみ効果が得られます。

警告

このオプションを使ってコンパイルされたファイルは、インライン化されたコードを 含む可能性があるため、相互に依存しています。したがって、プログラムにリンクす るときは、1 つの単位として使用しなければいけません。あるルーチンを変更したために、関連するファイルを再コンパイルした場合は、すべてのファイルを再コンパイルする必要があります。結果として、このオプションを使用すると、メイクファイルの構成に影響を与えます。

関連項目

-xldscope