Sun Studio 12: C++ ユーザーズガイド

警告

大規模な手続き (数千行のコードからなる手続き) に対して -xO3 または -xO4 を指定して最適化をすると、途方もない大きさのメモリーが必要になり、マシンのパフォーマンスが低下することがあります。

こうしたパフォーマンスの低下を防ぐには、limit コマンドを使用して、1 つのプロセスで使用できる仮想メモリーの大きさを制限します (csh(1) のマニュアルページを参照)。たとえば、使用できる仮想メモリーを 16M バイトに制限するには、次のコマンドを使用します。


example% limit datasize 16M

このコマンドにより、データ領域が 16M バイトに達したときに、オプティマイザがメモリー不足を回復しようとします。

マシンが使用できるスワップ領域の合計容量を超える値は、制限値として指定することはできません。 制限値は、大規模なコンパイル中でもマシンの通常の使用ができるぐらいの大きさにしてください。

最良のデータサイズ設定値は、要求する最適化のレベルと実メモリーの量、仮想メモリーの量によって異なります。

現在のスワップ領域を表示するには次のように入力します。swap -l

現在の実メモリーを表示するには次のように入力します。dmesg | grep mem