Sun Studio 12: OpenMP API ユーザーズガイド

5.1 自動スコープ宣言用データスコープ句

自動スコープ宣言用データスコープ句は、OpenMP 仕様に対する Sun の拡張です。このあとの 2 つある句のいずれかを利用することによって、変数のスコープを自動的に宣言するように指定できます。

5.1.1 __auto

構文は次のようになります。

__auto(list-of-variables)

並列構文上の __auto 句は、コンパイラが構文中で指定された変数のスコープを自動的に決定するように指示します。auto の前の下線は 2 つであることに注意してください。

__auto 句は、PARALLELPARALLEL DO/forPARALLEL SECTIONS、または Fortran 95 PARALLEL WORKSHARE 指令で使用できます。

__auto 句で変数を指定した場合、ほかのデータスコープ句でその変数を指定できません。

5.1.2 default(__auto)

並列構文上の default(__auto) 句は、どのデータスコープ句でも明示的にスコープ宣言されていない、構文内で参照される変数すべてのスコープを、コンパイラが自動的に特定するように指示します。

default(__auto) 句は、PARALLELPARALLEL DO/forPARALLEL SECTIONS、または Fortran 95 PARALLEL WORKSHARE 指令で使用できます。