Sun Studio 12: スレッドアナライザユーザーズガイド

1.4 スレッドアナライザの用途モデル

次の手順は、スレッドアナライザを使用してマルチスレッドプログラムの障害を追跡するためのプロセスを示しています。

  1. プログラムに計測機構を組み込みます。詳細は、「2.2.1 ソースコードへの計測機構の組み込み」を参照してください。

  2. 実験を行い、入力データやスレッド数、ループスケジュールの変更、さらにはハードウェアを変更するなど、要素を変更しながら、実験を繰り返します。この繰り返しは、根本的な原因が不明な問題の発生場所の特定に役立ちます。

  3. スレッドアナライザによって明らかにされたマルチスレッドプログラミングの問題が本物のバグか、または良性の現象かを判定します。

  4. バグを修正し、実験を繰り返します。

  5. スレッドアナライザから新しいマルチスレッドプログラミングの問題が報告された場合は、前述の 2 つの手順を繰り返します。