次のものは、環境変数またはメイクファイルのマクロとして定義することができます。
実行時構成ファイルを定義します。デフォルトの実行時構成ファイルは $(HOME)/.dmakerc です。
ジョブの分散先にする構築サーバーグループの名前を定義します。サーバーグループは実行時構成ファイルに定義されます。デフォルトのサーバーグループは、実行時構成ファイルの 1 番目のグループです。
実行時構成ファイルの中で指定されている構築サーバーグループに分散される最大ジョブ数を定義します。デフォルトの最大ジョブ数は、構築サーバーグループに指定されるジョブの総数です。ジョブは、実行時構成ファイルの中で出現する順に 1 ずつホストから減算、またはホストに加算されます。
例については、このマニュアルページの -j オプションを参照してください。
次のいずれかのキーワードを含めることができます。
YES: システムの現在の負荷に応じて、dmake が並列ジョブの制限を調整できるようにします。システムの負荷が過剰でない場合、dmake はユーザーが定義した制限を使用します。システムの負荷が過剰な場合、dmake は「現在の」制限を、ユーザーが定義した制限より下に設定します。
この変数が設定されない場合、dmake はシステムの現在の負荷に応じて並列ジョブの制限を調整します。これは dmake のデフォルトになります。
NO: dmake の自動調整機構をオフに切り替えます。
次のいずれかのキーワードを含めることができます。
serial: dmake を標準の make と同じように逐次動作させます。
parallel: dmake がジョブを dmake ホストにだけ分散するようにします。
distributed: dmake を完全な分散モードで動作させます。これは dmake のデフォルトです。
dmake が一時出力ファイルを書き込みおよび読み取りできる共通の物理ディレクトリを定義します。
この環境変数やマクロは、ローカルホスト上のホームディレクトリとすべてのリモートホスト上のホームディレクトリが同じ物理ホームディレクトリでない場合にだけ使用します。
たとえば、このオプションはスーパーユーザーが使用します。
ログファイルの形式を定義します。次のキーワードのどれか 1 つを含むことができます。
TEXT1: 構築ジョブを開始するたびに、dmake はシステム名とコマンド名をログファイルに出力します。
また、コマンドそのものに出力がある場合は、ジョブが終了するときに、そのコマンド出力とともに、再びシステム名とコマンド名をログファイルに出力します。
例:
host1 --> 1 個のジョブ echo "Done host1" host2 --> 1 個のジョブ echo "Done host2" host1 --> ジョブ出力 echo "Done host1" Done host1 host2 --> ジョブ出力 echo "Done host2" Done host2 |
これは dmake のデフォルトです。
TEXT2: 並列ジョブの出力を直列化します。ログファイルが見やすくなります。このモードでは、 dmake は、1 つのジョブが終了すると、一度だけコマンドを出力し、その直後に、コマンド出力を続けます。
例:
echo "Done host1" Done host1 echo "Done host2" Done host2 |