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14.1 ストリームによるファイルの共有

前節では、ストリームによるストリームバッファの共有方法を説明しました。この節では、異なるプロセスのストリーム間でファイルを通じてデータを交換するときに必要な、ストリームによるファイルの共有方法を説明します。図 36 に、ストリームによるファイルの共有方法を示します。

36 -- ファイルを共有するストリーム

ストリームではバッファを使用するため、ファイルの内容を反映しているはずのバッファの内容と、ファイルの内容が一致しないことがあります。ファイルストリームでデータを抽出するときに、ファイルの内容の一定部分がバッファに抽出され、その後の抽出ではファイルの代わりにバッファの内容が抽出されます。ファイルの内容を変更すると、バッファの内容は古いものとなります。同様に、ファイルストリームデータを書き込んでも、出力はバッファに書き込まれ、ファイルには書き込まれません。バッファが一杯になったときに、初めてファイルにアクセスします。このため、1 つのストリームの出力が、他のストリームですぐに利用できるわけではありません。


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OEM リリース, 1998 年 6 月