1.4 このマニュアルの概要
このマニュアルは、3 つの部分で構成されています。
- 第 I 部は、このマニュアルの導入部分です。このマニュアルの構成と、標準 C++ ライブラリの Rogue Wave の実装を説明した全マニュアルでのこのマニュアルの役割を説明します。
- 第 II 部では、ロケールについて説明します。国際化の概要を説明したのち、ソフトウェアの国際化のための C の機能と、C ロケールと C++ ロケールの違いを説明します。ここでは、C++ ロケールと ファセットを取り上げ、ロケールの作成、その構成、使用方法、置換方法を説明します。ユーザー定義のファセットについて複雑な例も紹介します。これはファセットの構築方法と、入出力ストリームとの併用方法を説明した内容になっています。
- 第 III 部では、一般に入出力ストリームと呼ばれる C++ ストリーム入力機能と出力機能について説明します。始めの章では入出力ストリームの機能、そのはたらき、使用方法の他、入出力ストリームのアーキテクチャ、構成要素、クラス階層について説明します。中間の章では、入出力ストリームの基本的な演算と、入出力ストリームの枠組みを拡張するための基本的な手法と応用的な手法を紹介します。最後の章では、従来の入出力ストリームである標準 C++ ライブラリ入出力ストリームと、標準 C++ ライブラリ入出力ストリームにおける Rogue Wave の実装との基本的な違いを説明します。
このマニュアルは『標準 C++ ライブラリ・ユーザーズガイド』の一部であり、この製品の使用方法については、基本原理や基本例を中心に取り上げています。クラスや関数の詳細については、『標準 C++ クラスライブラリ・リファレンス』(英語版) を参照してください。
Copyright (c) 1998, Rogue Wave Software, Inc.
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OEM リリース, 1998 年 6 月