Sun Studio 12 クイックインストール (英語、日本語、簡体字中国語)

ゾーンを持つ Solaris 10 1/06 OS サーバーへのインストール

Solaris 10 1/06 OS が実行されているサーバー上の 1 つまたは複数のゾーンに Sun Studio 12 ソフトウェアをインストールして、クライアントシステムから使用できるようにできます。大域ゾーンに、必ず、オペレーティングシステムのパッチをインストールしてください。その他の必須ソフトウェアはローカルゾーンにインストールでき、クライアントシステムには必ずインストールする必要があります。


注 –

Procedureバッチインストーラによるインストール

  1. 大域ゾーンで、スーパーユーザー (root) になっていない場合は、次のように入力してスーパーユーザーになります。


    su
    Password: root-password
    
  2. すべてのゾーンにインストールする場合

    1. システム準備ツールを実行して、オペレーティングシステムの必須パッチをインストールします。


      ./prepare_system -s patches
      
    2. batch_installer コマンドがあるディレクトリで、次のコマンドを実行してソフトウェアライセンス契約書を表示します。


      ./batch_installer --show-sla
      
    3. batch_installer コマンドを実行してソフトウェアライセンス契約書に同意し、Sun Studio 12 ソフトウェアをインストールして、サーバーに必須ソフトウェアをコピーします。


      ./batch_installer --accept-sla --zone=all --copy-prerequisites
      

      /opt 以外のディレクトリに Sun Studio 12 ソフトウェアをインストールする場合は、-dオプションを使用してインストールディレクトリを指定します。

      利用可能な推奨の製品パッチはデフォルトでインストールされます。これらのパッチをインストールしない場合、--no-prodpatch オプションを指定します。

  3. 大域ゾーンのみ、または特定のローカルゾーンにインストールする場合

    1. 大域ゾーンでシステム準備ツールを実行して、オペレーティングシステムの必須パッチをインストールします。


      ./prepare_system -s patches
      
    2. Sun Studio 12 ソフトウェアのインストール先のゾーンで batch_installer コマンドを実行し、ソフトウェアライセンス契約書を表示します。


      ./batch_installer --show-sla
      
    3. 同じゾーンで、batch_installer コマンドを実行してソフトウェアライセンス契約書に同意し、Sun Studio 12 ソフトウェアをインストールして、サーバーに必須ソフトウェアをコピーします。


      ./batch_installer --accept-sla --zone=this --copy-prerequisites
      

      /opt 以外のディレクトリに Sun Studio 12 ソフトウェアをインストールする場合は、-dオプションを使用してインストールディレクトリを指定します。

      利用可能な推奨の製品パッチはデフォルトでインストールされます。これらのパッチをインストールしない場合、--no-prodpatch オプションを指定します。

  4. サーバー上の Sun Studio 12 ソフトウェアとマニュアルページにアクセスできるよう、各クライアントシステムで PATHMANPATH を設定します (「開発ツールとマニュアルページ用の環境変数の設定」 を参照)。

  5. 各クライアントシステムで、Sun Studio 12 ソフトウェアをインストールしたサーバー上の ディレクトリをマウントします。


    mount server:filesystem installation_directory
    
  6. サーバー上でシステム準備ツールを実行して、クライアントシステムに必須ソフトウェアが存在するかどうかを調べ、必要に応じて再実行して、不足しているソフトウェアをインストールします。クライアントシステムに NetBeans C/C++ Development Pack 5.5.1 がインストールされている場合、netbeans が不足しているものとして報告されます。prepare_system - s コマンドを使用して netbeans を指定し、必要な NetBeans C/C++ Development Pack 5.5.1 update 1 にアップグレードします。


    prepare_system -C
    prepare_system -s missing_software_name,missing_software_name,...
    

ProcedureGUI インストーラによるインストール

  1. スーパーユーザー (root) になっていない場合は、次のように入力してスーパーユーザーになります。


    su
    Password: root-password
    
  2. インストーラがあるディレクトリで、次のように入力してインストーラを起動します。


    ./installer &
    
  3. 「ソフトウェアライセンス契約書」ページで「はい (ライセンスに同意する)」をクリックします。

  4. 中国語または日本語のいずれかでローカライズされた Sun Studio 12 ソフトウェアをインストールする場合、「ロケールの選択」ページで、「日本語」チェックボックスまたは「中国語」チェックボックスをクリックして選択します。

  5. 「コンポーネントの選択」ページで、インストールしないコンポーネントのチェックボックスをクリックして選択解除します。Sun Studio 12 のコンパイラとツールコンポーネントの選択したサブコンポーネントだけをインストールする場合は、「+」アイコンをクリックしてコンポーネントを展開し、インストールしないサブコンポーネントのチェックボックスをクリックして選択解除します。

  6. 「Select Options」ページで次の操作を行います。

    1. 「見つからない必須ソフトウェア」フィールドに見つからないソフトウェアが表示された場合、「Update」チェックボックスをクリックして選択解除しないかぎり、インストーラはその見つからないソフトウェアをインストールします。

    2. Sun Studio 12 ソフトウェアを /opt 以外のディレクトリにインストールする場合は、「インストールディレクトリ」フィールドにディレクトリ名を入力します。Sun Studio 12 ソフトウェアの一部のコンポーネントをすでにインストールしてある場合、「インストールディレクトリ」フィールドには、そのインストールディレクトリが表示され、追加コンポーネントは同じディレクトリにインストールされます。

    3. 「Advanced options」タブをクリックします。

      大域ゾーンでインストーラを実行している場合は、ラジオボタンを使用して、このゾーンにだけインストールするか、すべてのゾーンにインストールするか選択できます。ローカルゾーンでインストーラを実行している場合、ソフトウェアはそのゾーンにのみインストールされます。

      「システム必須ソフトウェアのコピー」チェックボックスを選択します。

  7. 「インストールの準備完了」ページに進んでソフトウェアをインストールし、残りのページを進めてサーバーへのインストールを完了します。

  8. サーバー上の Sun Studio 12 ソフトウェアとマニュアルページにアクセスできるよう、各クライアントシステムで PATHMANPATH を設定します (「開発ツールとマニュアルページ用の環境変数の設定」 を参照)。

  9. 各クライアントシステムで、Sun Studio 12 ソフトウェアをインストールしたサーバー上の ディレクトリをマウントします。


    mount server:filesystem installation_directory
    
  10. 各クライアントシステムから、サーバー上のシステム準備ツールを実行して、必須ソフトウェアがそのクライアントシステムに存在するかどうかを調べ、必要に応じて再実行し、不足しているソフトウェアをインストールします。クライアントシステムに NetBeans C/C++ Development Pack 5.5.1 がインストールされている場合、netbeans が不足しているものとして報告されます。prepare_system - s コマンドを使用して netbeans を指定し、必要な NetBeans C/C++ Development Pack5.5.1 update 1 にアップグレードします。


    prepare_system -C
    prepare_system -s missing_software_name,missing_software_name,...
    

Procedureコマンド行インストーラによるインストール

  1. スーパーユーザー (root) になっていない場合は、次のように入力してスーパーユーザーになります。


    su
    Password: root-password
    
  2. インストーラがあるディレクトリで、次のように入力してインストーラを起動します。


    ./installer -nodisplay
    
  3. ソフトウェアライセンス契約書を読んで同意します。

  4. 中国語または日本語のいずれかでローカライズされた Sun Studio 12 ソフトウェアをインストールする場合は、中国語ロケールまたは日本語ロケールを選択します。

  5. インストールしないソフトウェアコンポーネントまたはサブコンポーネントの選択を解除します。

  6. インストーラから、見つからない必須ソフトウェアがあるという報告があった場合は、「すべての必須ソフトウェアを更新」を選択して、不足しているソフトウェアをインストールします。

  7. Sun Studio 12 ソフトウェアの一部のコンポーネントをすでにインストールしてある場合、追加コンポーネントは同じディレクトリにインストールされます。インストールされているソフトウェアコンポーネントがなく、Sun Studio 12 ソフトウェアを /opt 以外のディレクトリにインストールする場合は、インストールディレクトリを指定します。

  8. 「継続」を選択して詳細オプションに進みます。

    大域ゾーンでインストーラを実行している場合は、ソフトウェアをこのゾーンにだけインストールするか、すべてのゾーンにインストールするか選択できます。ローカルゾーンでインストーラを実行している場合、そのゾーンにのみインストールできます。

    「システム必須ソフトウェアのコピー」を選択します。

  9. インストーラの指示に従ってインストールを完了します。

  10. サーバー上の Sun Studio 12 ソフトウェアとマニュアルページにアクセスできるよう、各クライアントシステムで PATHMANPATH を設定します (「開発ツールとマニュアルページ用の環境変数の設定」 を参照)。

  11. 各クライアントシステムで、Sun Studio 12 ソフトウェアをインストールしたサーバー上の ディレクトリをマウントします。


    mount server:filesystem installation_directory
    
  12. 各クライアントシステムから、サーバー上のシステム準備ツールを実行して、必須ソフトウェアがそのクライアントシステムに存在するかどうかを調べ、必要に応じて再実行し、不足しているソフトウェアをインストールします。クライアントシステムに NetBeans C/C++ Development Pack 5.5.1 がインストールされている場合、netbeans が不足しているものとして報告されます。prepare_system - s コマンドを使用して netbeans を指定し、必要な NetBeans C/C++ Development Pack5.5.1 update 1 にアップグレードします。


    prepare_system -C
    prepare_system -s missing_software_name,missing_software_name,...