カーネル実験内に記録されたフィールドのいくつかは、ユーザーモード実験の同じフィールドとは異なる意味を持っています。ユーザーモード実験には、単一のプロセス ID についてのデータのみが入っています。カーネル実験には、多数の異なるプロセス ID に適用できるデータが入っています。その情報を適切に示すために、アナライザのいくつかのフィールドラベルは、次の表に示すとおり、2 つのタイプの実験で異なる意味を持っています。
表 5–1 アナライザにおけるカーネル実験のフィールドラベルの意味
アナライザのラベル |
ユーザーモード実験での意味 |
カーネル実験での意味 |
---|---|---|
LWP |
ユーザープロセス LWP ID |
プロセス PID。カーネルスレッドの場合は 0 |
Thread |
プロセス内のスレッド ID |
カーネル TID。カーネルスレッドのカーネル DID |
たとえば、カーネル実験で少数のプロセス ID のみをフィルタにかける場合は、「データをフィルタ」ダイアログボックスの「LWP」フィルタフィールドに、対象とする PID (単数または複数) を入力します。