パフォーマンスアナライザツールは、ユーザーがパフォーマンスデータを評価できるように、コレクタによって記録されたデータを表示します。パフォーマンスアナライザはデータを処理し、プログラム、関数、ソース行、および命令のレベルでパフォーマンスに関するさまざまなメトリックを表示します。これらのメトリックは、次の 5 つのグループに分類されます。
時間プロファイルメトリック
ハードウェアカウンタメトリック
同期遅延メトリック
メモリー割り当てメトリック
MPI トレースメトリック
パフォーマンスアナライザは、raw データを時間の関数としてグラフィカル形式で表示することができます。また、プログラムのアドレス空間における関数の読み込み順序を変更するために「マップファイル」を作成することで、パフォーマンスを改善することもできます。
パフォーマンスアナライザの詳細は、第 4 章「パフォーマンスアナライザツール」および IDE またはパフォーマンスアナライザ GUI のオンラインヘルプを参照してください。
第 5 章「カーネルプロファイリング」では、Sun Studio パフォーマンスツールを使用し、SolarisTM オペレーティングシステム (Solaris OS) が負荷を実行中にカーネルのプロファインリングを行う方法について説明しています。
第 6 章「 er_print コマンド行パフォーマンス解析ツール」では、コレクタが収集したデータを解析する er_print コマンド行インタフェースの使用方法について説明しています。
第 7 章「パフォーマンスアナライザとそのデータの内容」では、パフォーマンスアナライザとそのデータ、たとえば、データ収集の機能、パフォーマンスメトリック、呼び出しスタックとプログラムの実行、注釈付きコードリストなどの理解に関する内容について説明しています。パフォーマンスデータではなくコンパイラのコメントが含まれている注釈付きソースコードリストと逆 アセンブリコードリストは、er_src ユーティリティーによって表示できます。詳細は第 9 章「実験の操作」を参照してください。
第 8 章「注釈付きソースと逆アセンブリデータについて」では、注釈付きソースと逆アセンブリについて説明し、パフォーマンスアナライザが表示する各種インデックス行とコンパイラのコメントを解説します。
第 9 章「実験の操作」では、実験をコピー、移動、削除、アーカイブ、およびエクスポートする方法を説明します。