Sun Studio 12: パフォーマンスアナライザ

「ソース」タブ

「ソース」タブには、選択された関数のソースコードが利用可能である場合に、そのソースコードを含むファイルが、各ソース行に対応するパフォーマンスメトリックの注釈付きで表示されます。ソースファイル、対応するオブジェクトファイル、およびロードオブジェクトの完全な名前が、ソースコードの見出しに示されます。まれに、1 つのソースファイルを使って複数のオブジェクトファイルがコンパイルされている場合は、選択された関数を含むオブジェクトファイルのパフォーマンスデータが「ソース」タブに表示されます。

アナライザは、実行可能ファイルに記録されているような絶対パス名で、選択された関数を含むファイルを探します。そのようなファイルが存在しない場合、アナライザは、現在の作業ディレクトリから同じベース名のファイルを探そうと試みます。ソースを移動した場合、また別のファイルシステムに実験が記録された場合は、注釈付きソースを表示するために、現在のディレクトリからそのソースの実際の場所へのシンボリックリンクを設定できます。

「関数」タブで関数を選択し、「ソース」タブを開いたとき、表示されるソースファイルは、その関数のデフォルトソースコンテキストです。関数のデフォルトソースコンテキストは、その関数の最初の命令 (C コードの場合は、開く中括弧) を含んでいるファイルです。注釈付きソースファイルでは、最初の命令の直後にその関数のインデックス行が追加されます。ソースウィンドウには、インデックス行が赤いイタリック体のテキストとして山括弧内に次の形式で表示されます。

<関数: f_name>

関数は、代替のソースコンテキストを持つ場合もあります。代替のソースコンテキストは、その関数に帰属する命令が入った別のファイルです。そのような命令は、インクルードファイルに入っているか、選択された関数内にインライン化された別の関数に入っている命令です。代替のソースコンテキストが存在する場合、デフォルトのソースコンテキストの先頭に、代替ソースコンテキストが置かれている場所を示す拡張インデックス行のリストが組み込まれます。

<関数: f, ソースファイル src.h から得られた命令>

別のソースコンテキストを参照するインデックス行をダブルクリックすると、そのソースコンテキストが入っているファイルが、インデックスで示された関数に関連した位置から開かれます。

移動に役立つよう、代替ソースコンテキストも、そのデフォルトソースコンテキストおよびほかの代替ソースコンテキスト内で定義された関数を逆に参照するインデックス行のリストで始まります。

ソースコードは、表示するように選択されたコンパイラのコメントとともにインタリーブされます。表示するコメントのクラスは、「データ表示方法の設定」ダイアログボックスで設定できます。デフォルトのクラスは、.er.rc デフォルト値ファイルで設定することができます。

「ソース」タブに表示されるメトリックは、変更または再構成できます。詳細はオンラインヘルプを参照してください。

ソースファイル内の任意の行のメトリックがその最大値のしきい値百分率と等しいかそれを超える行は、強調表示されるため、重要な行を容易に識別できます。しきい値は、「データ表示方法の設定」ダイアログボックスで設定できます。デフォルトのしきい値は、.er.rc デフォルト値ファイルで設定できます。ソースファイル内でしきい値を超えている行の位置に対応して、スクロールバーの横にティックマークが表示されます。たとえば、ソースファイルの末尾近くにしきい値を超えている行が 2 行ある場合は、ソースウィンドウの下部近くのスクロールバーの横に 2 つのティックマークが表示されます。ティックマークの横にスクロールバーを移動すると、それに対応するしきい値を超えた行が表示されるように、ソースウィンドウに表示されるソース行が位置付けられます。