ここでは、呼び出し元と呼び出し先の情報の表示を制御するコマンドを説明します。
それぞれの関数の呼び出し元 - 呼び出し先パネルを、関数ソートメトリック (sort) で指定された順序で出力します。
各呼び出し元 - 呼び出し先レポート内では、呼び出し元 - 呼び出し先のソートメトリック (csort) に従って呼び出し元と呼び出し先がソートされます。出力するパネル数は、limit コマンドを使用して制限できます (「出力を制御するコマンド」を参照)。選択されている関数 (中央の関数) は、次のようにアスタリスクで示されます。
属性 排他的 包括的 名前 ユーザー CPU ユーザー CPU ユーザー CPU 秒 秒 秒 4.440 0. 42.910 commandline 0. 0. 4.440 *gpf 4.080 0. 4.080 gpf_b 0.360 0. 0.360 gpf_a |
この例では、関数 gpf が選択されています。 この関数は commandline によって呼び出され、gpf_a と gpf_b を呼び出します。
呼び出し元 - 呼び出し先メトリックを指定します。デフォルトでは、呼び出し元 - 呼び出し先メトリックは、関数リストメトリックが変更されたときに必ず、関数リストメトリックに一致するよう設定されます。metric_spec を省略した場合は、現在の呼び出し元 - 呼び出し先メトリックの設定が表示されます。
文字列 metric_spec は、「メトリックリスト」に示すメトリックキーワードのいずれか 1 つです。
% cmetrics i.%user:a.%user |
このコマンドを入力すると、er_print は次のメトリックを表示します。
包括的ユーザー CPU 時間 (秒単位)
包括的ユーザー CPU 時間 (百分率)
属性ユーザー CPU 時間 (秒単位)
属性ユーザー CPU 時間 (百分率)
cmetrics コマンドが終了すると、現在有効なメトリックを示すメッセージが表示されます。前述の例では、メッセージは次のようになります。
current: i.%user:a.%user:name |
デフォルトでは、呼び出し元 - 呼び出し先メトリックは、関数リストメトリックが変更されたときに必ず、関数リストメトリックに一致するよう設定されます。
呼び出し元 - 呼び出し先の属性メトリックは、対応する排他的メトリックおよび包括的メトリックの前に挿入され、visibility はこの 2 つの visibility 設定の論理和に対応します。静的メトリック設定は、呼び出し元 - 呼び出し先メトリックへコピーされます。リストにない metric-name は、リストに付加されます。
読み込まれた実験の、入手できるすべての metric-name 値のリストは、cmetric_list コマンドで取得できます。
cmetrics コマンドに誤りがあった場合、そのコマンドは警告とともに無視され、前回の設定が引き続き有効になります。
指定された関数の呼び出し元 - 呼び出し先パネルを出力します。同じ名前を持つ関数が複数存在する場合には、省略可能なパラメータ N が必要です。指定の関数名を持つ N 番目の関数について、呼び出し元 - 呼び出し先パネルが出力されます。コマンド行でコマンドを指定する場合、N は必須です。不要な場合は無視されます。N が必要であるときに N を使用しないでコマンドを対話的に使用すると、対応する N 値を持つ関数のリストが出力されます。
指定したメトリックを基準に呼び出し元 - 呼び出し先の内容をソートします。文字列 metric_spec は、「メトリックリスト」に示すメトリックキーワードのいずれか 1 つです。
% csort a.user |
metric-spec を省略した場合は、現在の呼び出し元 - 呼び出し先ソートメトリックが表示されます。
csort メトリックは、属性メトリックまたは静的メトリックである必要があります。複数のメトリックを指定した場合は、適合する最初の表示可能メトリックによってソートされます。
明示的に、またはデフォルトでメトリックが設定されている場合、次のように関数メトリックに基づいて呼び出し元 - 呼び出し先メトリックが設定されます。
包括的と排他的のどちらでも、動的メトリックによってソートされる場合は、対応する属性メトリックによってソートされます。
ソートが静的メトリックによるものである場合は、それによってソートされます。
このコマンドが入力されると、er_print ユーティリティーは属性ユーザー CPU 時間を基準に呼び出し元 - 呼び出し先の内容をソートします。コマンドが終了すると、ソート基準メトリックが表示されます。