TLB ミスは別として、オーバーフローで生成された割り込みの処理に時間を要するなどのいくつかの理由から、ハードウェアカウンタのオーバーフローイベントの呼び出しスタックは、オーバーフローの発生時点ではなく、命令シーケンスの後ろの方で記録されます。 サイクルおよび発行された命令などの一部のカウンタの場合、この遅延は問題になりません。しかし、キャッシュミスや浮動小数点演算をカウントするようなカウンタの場合は、そのオーバーフローの原因となっているものとは別の命令がメトリックの原因とされます。イベントを引き起こした PC は記録された PC の前の数少ない命令だけであり、命令は逆アセンブリリスト内に正しく配置できます。ただし、この命令範囲内に分岐先がある場合、イベントを引き起こした PC に対 応する命令を見分けることは難しいか、または不可能です。メモリーアクセスイベントをカウントするハードウェアカウンタについて、コレクタはカウンタ名の前に「+」が付いている場合、イベントを引き起こした PC を検索します。