次のように入力し、実験を収集します。
% er_kernel -p on |
任意の負荷を別のシェルで実行します。
負荷が完了したら、Ctrl-C キーを押して er_kernel ユーティリティーを終了します。
デフォルトでは ktest.1.er という名前の結果の実験を、パフォーマンスアナライザまたは er_print ユーティリティーに読み込みます。
カーネルの時間プロファイルによって、「KCPU サイクル」というラベルの付いた、パフォーマンスが 1 つ生成されます。パフォーマンスアナライザでは、「関数」タブのカーネル関数について示され、「呼び出し元 - 呼び出し先」タブでは呼び出し先と呼び出し元について示され、「逆アセンブリ」タブでは命令について示されます。「ソース」タブにはデータは表示されません。カーネルモジュールは、通常、出荷時点ではファイルおよび行シンボルテーブル情報 (スタブ) を含んでいないからです。
er_kernel ユーティリティーへの -p on 引数を、高分解能プロファイルの場合は -p high に、低分解能プロファイルの場合は -p low に置き換えることができます。負荷の実行に 2 〜 20 分を要すると思われる場合は、デフォルトの時間プロファイルが適切です。実行に要する時間が 2 分未満と思われる場合は -p high を使用し、20 分を超えると思われる場合は -p low を使用します。
-t <所要時間> 引数を追加でき、これを追加すると er_kernel ユーティリティーは <所要時間> で指定された時間に従って自動的に終了します。
-t <所要時間> は、オプションで m または s 接尾辞を付けた単数で指定できます。これらのオプションは、実験を終了する時間が分か秒かを示しています。デフォルトでは、所要時間は秒です。<所要時間> はハイフンで区切られた 2 つの数で指定することもできます。これは、1 つ目の時間が経過するまでデータ収集を停止し、そして、データ収集を始める時間を示しています。2 つ目の時間が経過すると、データ収集が終了されます。2 つ目の時間がゼロの場合、初めてプログラムが停止したあと、そのプログラムの実行の終わりまで、データの収集が実行されます。実験が終了しても、ターゲットプロセスは最後まで実行できます。
-v 引数を追加すると、実行に関するより多くの情報を画面に出力できます。-n 引数を使用すると、実際には何も記録せずに、記録される実験のプレビューを表示できます。
デフォルトでは、er_kernel ユーティリティーによって生成された実験は、ktest.1.er という名前になります。この番号は、後続の実行ごとに増分されます。