dbx(1) およびパフォーマンスアナライザ analyzer(1) によるデバッグ用のシンボルテーブル情報を生成します。
-xO3 以下の最適化レベルで -g を指定すると、ほとんど完全な最適化と可能なかぎりのシンボル情報を取得することができます。末尾呼び出しの最適化とバックエンドのインライン化は無効です。
-xO4 以下の最適化レベルで -g を指定すると、完全な最適化と可能なかぎりのシンボル情報が得られます。
-g オプションでコンパイルすると、パフォーマンスアナライザの機能をフルに利用できます。 一部のパフォーマンス分析機能は -g を必要としませんが、注釈付きのソースコード、一部の関数レベルの情報、およびコンパイラの注釈メッセージを確認するには、-g でコンパイルする必要があります。詳細は、analyzer(1) のマニュアルページおよび『プログラムのパフォーマンス解析』のマニュアルを参照してください。
-g オプションで生成される注釈メッセージは、プログラムのコンパイル時にコンパイラが実行した最適化と変換について説明します。メッセージを表示するには、er_src(1) コマンドを使用します。これらのメッセージはソースコードでインタリーブされます。
以前のリリースでは、このオプションは、コンパイラのリンク専用の呼び出しにおいて、デフォルトで強制的にリンカー (ld) ではなく、インクリメンタルリンカー (ild) を使用するようにしていました。すなわち、-g が指定されたときのコンパイラは、そのデフォルトの動作として、コマンド行に -G またはソースファイルの指定がなくてもオブジェクトファイルのリンクで必ず、ld の代わりに ild を自動的に呼び出していました。現在、このようなことはありません。インクリメンタルリンカーは利用できなくなりました。
デバッグの詳細については、『dbx コマンドによるデバッグ』を参照してください。