(x86) -xmodel オプションを使用すると、コンパイラで 64 ビットオブジェクトの形式を Solaris x86 プラットフォーム用に変更できます。このオプションは、そのようなオブジェクトのコンパイル時にのみ指定してください。
このオプションは、64 ビット対応の x64 プロセッサで -m64 も指定した場合にのみ有効です。
a には次のいずれかを指定します。
表 B–31 -xmodel のフラグ
値 |
意味 |
---|---|
small |
このオプションは、実行されるコードの仮想アドレスがリンク時にわかっていて、すべてのシンボルが 0 ~ 2^31 - 2^24 - 1 の範囲の仮想アドレスに配置されることがわかっているスモールモデルのコードを生成します。 |
kernel |
すべてのシンボルが 2^64 - 2^31 ~ 2^64 - 2^24 の範囲で定義されるカーネルモデルのコードを生成します。 |
medium |
データセクションへのシンボリック参照の範囲に関する前提がないミディアムモデルのコードを生成します。テキストセクションのサイズとアドレスは、スモールコードモデルの場合と同じように制限されます。静的データが大量にあるアプリケーションでは、-m64 を指定してコンパイルするときに、-xmodel=medium が必要になることがあります。 |
このオプションは累積的ではないため、コンパイラはコマンド行でもっとも右の -xmodel に従って、モデルの値を設定します。
-xmodel を指定しない場合、コンパイラは -xmodel=small とみなします。引数を指定せずに-xmodel を指定すると、エラーになります。
すべての翻訳単位をこのオプションでコンパイルする必要はありません。アクセスするオブジェクトが範囲内にあれば、選択したファイルをコンパイルできます。
すべての Linux システムが、ミディアムモデルをサポートしているわけではありません。