Sun Studio 12 Update 1: C++ ユーザーズガイド

A.2.36 -Ipathname

#include ファイル検索パスに pathname を追加します。

このオプションは、相対ファイル名 (スラッシュ以外の文字で始まるファイル名) を持つ #include ファイルを検索するためのディレクトリリストに、pathname (パス名) を追加します。

コンパイラは、引用符付きのインクルードファイル (#include "foo.h" の形式) ファイルを次の順序で検索します。

  1. ソースが存在するディレクトリ

  2. -I オプションで指定したディレクトリ内 (存在する場合)

  3. コンパイラで提供される C++ ヘッダーファイル、ANSI C ヘッダーファイル、および特殊目的ファイルの include ディレクトリ内

  4. /usr/include ディレクトリ内

コンパイラでは、山括弧をインクルードした (#include <foo.h> 形式の) ファイルを次の順序で検索します。

  1. -I オプションで指定したディレクトリ内 (存在する場合)

  2. コンパイラで提供される C++ ヘッダーファイル、ANSI C ヘッダーファイル、および特殊目的ファイルの include ディレクトリ内

  3. /usr/include ディレクトリ内


    注 –

    スペルが標準ヘッダーファイルの名前と一致する場合は、「12.7.5 標準ヘッダーの実装」も参照してください。


A.2.36.1 相互の関連性

-I- オプションを指定すると、デフォルトの検索規則が無効になります。

-library=no%Cstd を指定すると、その検索パスに C++ 標準ライブラリに関連付けられたコンパイラで提供されるヘッダーファイルがコンパイラでインクルードされません。「12.7 C++ 標準ライブラリの置き換え」を参照してください。

-ptipath が使用されていないと、コンパイラは -Ipathname でテンプレートファイルを検索します。

-ptipathの代わりに -Ipathname を使用します。

このオプションは、置き換えられる代わりに蓄積されます。

警告

コンパイラがインストールされている位置の /usr/include/lib/usr/lib を検索ディレクトリに指定しないでください。

関連項目

-I-