実行可能ファイル全体に対して動的ライブラリを 使用できるかどうか指定します。
このオプションは ld に渡されます。
このオプションは、コマンド行では 1 度だけしか使用できません。
値 |
意味 |
---|---|
-dy |
リンカーで動的リンクを実行します。 |
-dn |
リンカーで静的リンクを実行します。 |
-d オプションを指定しないと、-dy が使用されます。
64 ビットの環境では、多くのシステムライブラリは共有の動的ライブラリとしてのみ利用できます。これらのシステムライブラリには、libm.so および libc.so があります。libm.a と libc.a は提供していません。その結果、-Bstatic と -dn を使用すると 64 ビットの Solaris オペレーティングシステムでリンクエラーが生じる可能性があります。この場合、アプリケーションを動的ライブラリとリンクさせる必要があります。
このオプションを動的ライブラリと組み合わせて使用すると、重大なエラーが発生します。ほとんどのシステムライブラリは、動的ライブラリでのみ使用できます。
ld(1)、『リンカーとライブラリ』