Sun Studio 12 Update 1: C++ ユーザーズガイド

A.2.25.1 値

p は次のいずれかでなければいけません。

表 A–11 -fprecision の値

値 

意味  

single

IEEE 単精度値に丸めます。 

double

IEEE 倍精度値に丸めます。 

extended

利用可能な最大の精度に丸めます。 

psingledouble であれば、丸め精度モードは、プログラムの実行が始まるときに、それぞれ singledouble 精度に設定されます。pextended であるか、-fprecision フラグが使用されていなければ、丸め精度モードは extended 精度のままです。

single 精度の丸めモードでは、結果が 24 ビットの有効桁に丸められます。double 精度の丸めモードでは、結果が 53 ビットの有効桁に丸められます。デフォルトの extended 精度の丸めモードでは、結果が 64 ビットの有効桁に丸められます。このモードは、レジスタにある結果をどの精度に丸めるかを制御するだけであり、レジスタの値には影響を与えません。レジスタにあるすべての結果は、拡張倍精度形式の全範囲を使って丸められます。ただし、メモリーに格納される結果は、指定した形式の範囲と精度に合わせて丸められます。

float 型の公称精度は single です。long double 型の公称精度は extended です。

デフォルト

-fprecision オプションを指定しないと、丸め精度モードは extended になります。

警告

このオプションは、x86 プラットフォームでメインプログラムをコンパイルするときしか有効ではありません。SPARC プラットフォームでは、このオプションは無視されます。