デバッグ情報の形式をスタブ形式から「DWARF Debugging Information Format」で規定されている dwarf 形式に変換します。このリリースのデフォルト設定は -xdebugformat=stabs です。
デバッグ情報を読み取るソフトウェアを保守している場合は、今回からそのようなツールを stab 形式から dwarf 形式へ移行するためのオプションが加わりました。
このオプションは、ツールを移植する場合に新しい形式を使用する方法として使用してください。デバッガ情報を読み取るソフトウェアを保守していないか、ツールでこれらの内のいずれかの形式のデバッガ情報が必要でなければ、このオプションを使用する必要はありません。
表 A–30 -xdebugformat のフラグ
値 |
意味 |
---|---|
stabs |
-xdebugformat=stabs は、stab 標準形式を使用してデバッグ情報を生成します。 |
dwarf |
-xdebugformat=dwarf は、dwarf 標準形式を使用してデバッグ情報を生成します。 |
-xdebugformat を指定しない場合は、コンパイラでは -xdebugformat=stabs が指定されます。このオプションには引数が必要です。
このオプションは、 -g オプションによって記録されるデータの形式に影響します。-g を指定しなくても、一部のデバッグ情報が記録されますが、その情報の形式もこのオプションによって制御されます。したがって、-g を使用しなくても、-xdebugformat は有効です。
dbx とパフォーマンスアナライザソフトウェアは、stab 形式と dwarf 形式を両方とも認識するので、このオプションを使用しても、ツールの機能にはまったく影響を与えません。
これは過渡的なインタフェースなので、今後のリリースでは、マイナーリリースであっても互換性なく変更されることがあります。stab と dwarf のどちらであっても、特定のフィールドまたは値の詳細は、今後とも変更される可能性があります。
詳細は、dumpstabs(1) および dwarfdump(1) のマニュアルページも参照してください。