Sun Studio 12 Update 1: C++ ユーザーズガイド

警告

コンパイルとリンクを個別に実行する場合、-xipo をコンパイルとリンクの両方で指定しなければなりません。

-xipo なしでコンパイルされたオブジェクトは、-xipo でコンパイルされたオブジェクトと自由にリンクできます。

ライブラリでは、次の例に示すように、-xipo を指定してコンパイルしている場合でもファイル間の内部手続き解析に関与しません。


example% CC -xipo -xO4 one.cc two.cc three.cc
example% CC -xar -o mylib.a one.o two.o three.o
...
example% CC -xipo -xO4 -o myprog main.cc four.cc mylib.a

この例では、内部手続き最適化は one.cctwo.cc、および three.cc 間と main.ccfour.cc 間で実行されますが、main.cc または four.ccmylib.a のルーチン間では実行されません。最初のコンパイルは未定義のシンボルに関する警告を生成する場合がありますが、内部手続きの最適化は、コンパイル手順でありしかもリンク手順であるために実行されます。

-xipo オプションは、ファイルを介して最適化を実行する際に必要な情報を追加するため、非常に大きなオブジェクトファイルを生成します。ただし、この補足情報は最終的な実行可能バイナリファイルの一部にはなりません。実行可能プログラムのサイズの増加は、そのほかに最適化を実行したことに起因します。