Sun Studio 12 Update 1: C++ ユーザーズガイド

A.2.182.1 値

o には、次のいずれかを指定します。

表 A–50 -xthreadvar の値

値  

意味  

[no%]dynamic

動的ロード用の変数をコンパイルします [しません]。-xthreadvar=no%dynamic を指定すると、スレッド変数へのアクセスは非常に早くなりますが、動的ライブラリ内のオブジェクトファイルは使用できません。すなわち、実行可能ファイル内のオブジェクトファイルだけが使用可能です。

デフォルト

-xthreadvar を指定しない場合、コンパイラが使用するデフォルトは位置独立コード (PIC) が有効になっているかどうかによって決まります。位置独立コードが有効になっている場合、オプションは -xthreadvar=dynamic に設定されます。位置独立コードが無効になっている場合、オプションは -xthreadvar=no%dynamic に設定されます。

引数を指定しないで -xthreadvar を指定する場合、オプションは -xthreadvar=dynamic に設定されます。

相互の関連性

-mt オプションは、__thread を使用しているファイルのコンパイルおよびリンクを実行するときに指定する必要があります。

警告

動的ライブラリ内に位置に依存するコードがある場合、-xthreadvar を指定する必要があります。

リンカーは、動的ライブラリ内の位置依存コード (非 PIC) スレッド変数と同等のスレッド変数はサポートできません。非 PIC スレッド変数は非常に高速なため、実行可能ファイルのデフォルトとして指定できます。

関連項目

-xcode-KPIC-Kpic