Sun Studio 12 Update 1: Fortran ユーザーズガイド

3.4.65 –O[n]

最適化レベルを指定します

n には 12345 のいずれかを指定します。-On の間には空白文字を入れないでください。

-O[n] の指定がない場合は、基本的な最適化のレベルは、局所的な共通部分式の除去、および不要コードの分析だけに限られます。プログラムのパフォーマンスは、最適化なしの場合よりも、特定の最適化レベルを指定してコンパイルした方が、大幅に改善されることがあります。通常のプログラムには、-O (レベル -O3) または -fast (レベル -O5) を使用することをお勧めします。

-On の各レベルには、それよりも低いレベルでの最適化が含まれています。一般に、プログラムのコンパイル時の最適化レベルが高いと、実行時のパフォーマンスも向上します。ただし、最適化レベルを高くすると、コンパイル時間が長くなり、実行可能ファイルのサイズが大きくなります。

-g を使用するデバッグは -On を抑制しませんが、 -On-g のいくつかの機能を制限します。dbx に関するマニュアルを参照してください。

-O3-O4 のオプションでは、dbx から変数を表示できないという点で、デバッグ機能が制限されますが、dbx where コマンドを使用してシンボルを追跡することができます。

オプティマイザがメモリーを使い切ると、レベルを下げて最適化をやり直します。以降のルーチンでは元のレベルに戻ってコンパイルを行います。

最適化についての詳細は、『Fortran プログラミングガイド』の「パフォーマンスプロファイリング」と「パフォーマンスと最適化」の章を参照してください。