Sun Studio 12 Update 1: Fortran ユーザーズガイド

3.4.76 –pad[= p]

キャッシュを効率よく利用するためにパディングを挿入します。

配列や文字変数が、静的な局所変数で初期化されていない場合、または共通ブロックにある場合、間にパディングを挿入します。パディングは、キャッシュを効率的に利用できる位置にデータが配置されるように挿入されます。いずれの場合も、配列または文字変数を等値化することはできません。

p を指定する場合は、%none か、local または common のいずれかまたは両方を指定する必要があります。

local

隣接する局所変数の間にパディングを追加挿入します。

common

共通ブロック変数の間にパディングを追加挿入します。 

%none

パディングを追加挿入しません (コンパイラのデフォルト)。 

localcommon の両方を指定する場合、順序はどちらが先でもかまいません。

-pad のデフォルトは、次のとおりです。

-pad[=p] オプションは、次の条件を満たす項目に適用されます。

局所変数または静的変数については、「3.4.91 -stackvarを参照してください。

プログラムは次の制限事項に従っている必要があります。

-pad が使用されたときに、共通ブロックのコンパイルの一貫性が維持されるようにする必要があります。異なるプログラムユニットの共通ブロックを -pad=common を付けてコンパイルしたとき、その一貫性が維持されない場合は、エラーになります。-Xlist を付けたコンパイルでは、同じ名前の共通ブロックの長さがプログラムユニットの間で異なる場合に、そのことが報告されます。