Sun Studio 12 Update 1: Fortran ユーザーズガイド

3.4.133 -xjobs= n

複数のプロセッサを使用してコンパイルします。

コンパイラが処理を行うために生成するプロセスの数を設定するには、-xjobs オプションを指定します。このオプションを使用すると、マルチ CPU マシン上での構築時間を短縮できます。このリリースの f95 コンパイラでは、-xjobs とともに使用できるのは -xipo オプションだけです。-xjobs=n を指定すると、内部手続きオプティマイザ は、さまざまなファイルをコンパイルするために呼び出せるコードジェネレータインスタンスの最大数として n を使用します。

一般に、n に指定する確実な値は、使用できるプロセッサ数に 1.5 を掛けた数です。生成されたジョブ間のコンテキスト切り替えにより生じるオーバーヘッドのため、使用できる仮想プロセッサ数の何倍もの値を指定すると、パフォーマンスが低下することがあります。また、あまり大きな数を使用すると、スワップ領域などシステムリソースの限界を超える場合があります。

-xjobs には必ず値を指定する必要があります。値を指定しないと、エラー診断が表示され、コンパイルは中止します。

コマンド行で複数の -xjobs の指定がある場合、一番右にあるインスタンスの指定によって上書きされます。

次の例に示すコマンドは 2 つのプロセッサを持つシステム上で、-xjobs オプションを指定しないで実行された同じコマンドよりも高速にコンパイルを実行します。


example% f95 -xipo -xO4 -xjobs=3 t1.f t2.f t3.f