Sun Studio 12 Update 1: Fortran ユーザーズガイド

3.4.13 –depend[={ yes|no}]

反復間のデータ依存についてループを解析し、ループを再構築します。ループの再構築には、ループの交換、ループの融合、スカラーの置換、無意味な配列への代入の除去が含まれます。

SPARC プラットフォームでは、-xdepend-xO3 以上のすべての最適化レベルに対して有効になり、それ未満の最適化レベルに対して無効になります。また、-xdepend を明示的に設定すると、暗黙的な設定は無効になります。

x86 プラットフォームでは、最適化が -xO3 以上でない場合、-xO3 に上げられ、警告が出されます。

-xdepend を指定しない場合、デフォルトは -xdepend=no で、コンパイラはデータ依存関係についてループを分析しません。引数を指定しないで、-xdepend を指定すると、オプションは -xdepend=yes に設定され、コンパイラはデータ依存関係についてループを解析します。

依存性の解析は -xautopar に含まれます。依存性の解析はコンパイル時に実行されます。依存性の解析はシングルプロセッサシステムで役立つことがあります。ただし、シングルプロセッサシステムで -xdepend を試みる場合は、-xautopar を指定しないでください。指定すると、-xdepend 最適化がマルチプロセッサシステムに対して実行されます。