更新日付: 2009 年 8 月 10 日 |
Sun[tm] Studio 12 Update 1 (マルチリンガル版) リリースノート |
『Sun Studio 12 Update 1 (マルチリンガル版) リリースノート』には、インストールに関する最新の詳細と、ソフトウェアに関する他の情報が掲載されています。
このリリースノートでは、各コンポーネントの Readme ファイルよりも新しく、幅広い情報を提供します。
Readme ファイルには、Sun Developer Network (SDN) Sun Studio ポータル (http://developers.sun.com/sunstudio/documentation/ss12u1) からアクセスできます。
Sun Studio 12 Update 1 ソフトウェアは、SPARC[R] システム版の SolarisTM 10 Operating System (Solaris OS)、x86 システム版の Solaris 10 OS、および Linux オペレーティングシステムにインストールできます。システム要件を次の表に示します。
Solaris OS SPARC システム |
Solaris OS x86 システム |
Linux OS | |
オペレーティングシステム |
Solaris OS 10 1/06、およびそれ以降の更新版 OpenSolaris 2008.11 および 2009.06 |
SuSE Linux Enterprise Server 10 (英語環境のみ) RedHat Enterprise Linux 5 CentOS 5 | |
CPU |
|
AMD および Intel x86 CPU ベースの 32 および 64 ビットシステム (Pentium クラス以降) | |
メモリー |
推奨: 1 ~ 2G バイト 最小: 512M バイト (IDE で大規模なプロジェクトの作業を行う際はさらに必要となる場合がある) |
||
スワップ領域 |
推奨: 2 ~ 4G バイト 最小: 1G バイト |
||
使用ディスク領域 | プラットフォームによって異なります。コンポーネント別のディスクスペースの要件を参照してください。 | ||
OS 構成 | 全体ディストリビューション、全体ディストリビューションと OEM サポート、または開発者システムサポート。オペレーティングシステムの構成を決定するには、インストール済みのパッケージを確認してください。それぞれの構成に固有のパッケージがインストールされます。詳細については Solaris OS のインストールマニュアルを参照してください。 | 必ず開発またはライブラリパッケージグループを含めてください。 |
スワップ領域を確認または追加するには、『Sun Studio 12 Update 1 インストールガイド』の付録 B にある説明を参照してください。
SPARC プラットフォーム上の Solaris OS に Sun Studio 12 Update 1 ソフトウェアをインストールするために必要となる推奨ディスク空き容量は、1.35G バイトです。x86 プラットフォーム上の Solaris OS に Sun Studio 12 Update 1 ソフトウェアをインストールするために必要となる推奨ディスク空き容量は、926M バイトです。Linux OS に Sun Studio 12 Update 1 ソフトウェアをインストールするために必要となる推奨ディスク空き容量は、633M バイトです。インストールする Sun Studio 12 Update 1 ソフトウェアのサイズを次の表に示します。
必要なディスクスペースの目安 (M バイト) | |||
---|---|---|---|
インストールするコンポーネント |
Solaris OS SPARC ベースシステム | Solaris OS x86 ベースシステム | Linux OS |
Sun Studio 12 Update 1 コンパイラとツール |
783 | 522 | 350 |
Sun Performance Library ソフトウェア |
500 | 301 | 280 |
他社製ソースコード |
2.4 | 2.3 | 2 |
NetBeans IDE 6.5.1 |
100 | 100 | 100 |
Sun Studio 12 Update 1 リリースに必要なパッチを示します。
Sun Studio 12 Update 1 ソフトウェアには、オペレーティングシステムに対するパッチが用意されています。今回のリリースに含まれるコンパイラおよびツールを正しく動作させるには、これらのパッチが必要です。次に示す Solaris OS の必須パッチは、この Sun Studio 12 Update 1 リリースに付属しています。これらのパッチは、インストーラをダウンロードしたときに付属していた install_patches.sh ユーティリティーを使用してインストールできます。詳細は、『Sun Studio 12 Update 1 インストールガイド』を参照してください。
SPARC システム パッチの番号 | x86 システム パッチの番号 | |
---|---|---|
SUNWlibC |
||
119963-13 | 119964-13 | |
libmtsk | ||
120753-06 | 120754-06 | |
アセンブラ | ||
118683-03 | 119961-05 |
Sun Studio 12 Update 1 ソフトウェアの使用に影響する可能性のある特定の課題を解決するために、次のカーネルパッチをお勧めします。これらのパッチは Sun Studio 12 Update 1 ソフトウェアには付属せず、install_patches.sh ユーティリティーを実行してもインストールされません。これらのパッチは、SunSolve (http://sunsolve.sun.com) からダウンロードできます。パッチに含まれている README ファイルを読んで、リスクや正しい手順に関する重要な情報を確認してから、カーネルパッチをインストールしてください。
SPARC システム パッチの番号 | x86 システム パッチの番号 | |
---|---|---|
カーネル | ||
127127-11 Solaris 10 08/07 リリースより前の Solaris 10 OS リリースを実行しているシステムでは、コンパイラ注釈 (-xannotate=yes) を機能させるために、このパッチが必要です。 |
127128-11 Solaris 10 08/07 リリースより前の Solaris 10 OS リリースを実行しているシステムでは、コンパイラ注釈 (-xannotate=yes) を機能させるために、このパッチが必要です。 |
|
なし | 137122-01 Solaris 10 10/08 リリースより前の Solaris 10 OS リリースを実行し、パッチ 127112 または 127128 をインストール済みのシステムで、シグナル処理を使用するアプリケーションを dbx デバッガを使用してデバッグするには、このパッチが必要です。 |
この節では、Sun Studio 12 Update 1 リリースのインストールに関する既知の問題について説明します。
Solaris 10 OS、または RPM を使用している Linux OS を実行しているシステムに Sun Studio 12 Update 1 ソフトウェアをインストールする場合は、Sun Studio 12 Update 1 パッケージインストーラを使用できます。パッケージインストーラを使用する場合は、ソフトウェアのインストール先のシステムに対する root 権限が必要です。グラフィカルユーザーインタフェース (Graphical User Interface、GUI) のインストーラを使用すると、インストールディレクトリと、インストールするソフトウェアをコンポーネント単位で選択できます。GUI ではないインストーラを使用すると、ソフトウェアのすべてのコンポーネントが、デフォルトのインストールディレクトリにインストールされます。詳細な説明は、『Sun Studio 12 Update 1 インストールガイド』を参照してください。
root 権限のないシステム、または RPM を使用していない Linux OS を実行しているシステムにソフトウェアをインストールする場合は、Tar ファイルインストーラを使用できます。
OpenSolaris を実行しているシステムにソフトウェアをインストールする場合は、Sun Studio Software in the OpenSolaris Repositories ページを参照してください。
パッケージインストーラを実行する前に、お持ちのインストーラがどのバージョンであるかを確認することが重要です。英語専用バージョンのインストーラは、Sun Studio 12 Update 1 ソフトウェアの英語専用リリースをインストールします。多言語バージョンは、ソフトウェアの複数言語リリースをインストールします。これら 2 つのバージョンが提供するオプションはわずかに異なっているので、コマンド行からインストーラを起動する前に、お持ちのインストーラがどちらのバージョンであるかを把握してください。
お持ちのインストーラがどちらのバージョンであるかを特定するには、インストーラが配置されているディレクトリで、次のコマンドを入力します。
./SunStudio12u1-OS-platform-packages.sh --help複数言語インストーラをお持ちの場合は、ヘルプの出力の最初の行は次のようになります。
Sun Studio 12 Update 1 multi-language installer英語専用インストーラをお持ちの場合は、前述の行はヘルプの出力に含まれません。
大域ゾーンにソフトウェアをインストールし、非大域ゾーンから IDE を実行できるようにするには、大域ゾーンから非大域ゾーンごとに /installation_directory/netbeans ディレクトリをコピーする必要があります。
パッケージインストーラを使用してインストールした Sun Studio 12 Update 1 ソフトウェアのインストールをアンインストールする場合は、ソフトウェアを手動でアンインストールする代わりに、付属のアンインストーラを使用してください。アンインストーラの使用法は、『Sun Studio 12 Update 1 インストールガイド』の第 3 章で説明されています。
アンインストーラがうまく使用できない場合や、アンインストーラを使用してもソフトウェアのアンインストールに成功しなかった場合は、『インストールガイド』の第 4 章に記載されている安全に手動でアンインストールする手順を参照してください。
Sun Studio 12 Update 1 パッケージインストーラによってインストールされたソフトウェアは、次の場所に配置されます。
Sun Studio 12 Update 1 ソフトウェア [/alternate_root]/installation_directory/sunstudio12.1/* NetBeans 6.5.1 IDE および NetBeans C/C++ プラグイン 6.5.1 [/alternate_root]/installation-directory/sunstudio12.1/netbeans Solaris プラットフォーム (デフォルトの installation_directory は /opt)。Linux プラットフォーム (デフォルトの installation_directory は /opt/sun)。
代替ルートディレクトリを指定した場合、実際のインストールディレクトリへのフルパスは、代替ルートディレクトリのパスのあとにインストールディレクトリのパスを連結して作成されます。
たとえば、次のようにします。
- Solaris システムで、代替ルートパスに /export/home/SS12u1 を指定し、デフォルトのインストールディレクトリパス /opt は上書きしないようにします。有効なインストールディレクトリパスは次のようになります。
/export/home/SS12u1/opt- Solaris システムで、インストールディレクトリに /opt/myss12/ を指定し、代替ルートディレクトリなしで、Sun Studio 12 Update 1 ソフトウェアおよび NetBeans IDE ソフトウェアのインストールを要求します。このインストールにより次のディレクトリが作成されます。
/opt/myss12/sunstudio12.1 /opt/myss12/sunstudio12.1/netbeans- Linux システムで、インストールディレクトリを指定せず (デフォルトの /opt/sun のまま)、また代替ルートディレクトリも指定せず、Sun Studio 12 Update 1 ソフトウェアと NetBeans IDE ソフトウェアのインストールを要求します。このインストールにより次のディレクトリが作成されます。
/opt/sun/sunstudio12.1 /opt/sun/sunstudio12.1/netbeans
Sun Studio ソフトウェアは同じシステム上に複数インストールできますが、次の制限事項があります。
- それぞれのリリース (Sun Studio 12 Update 1 ソフトウェア、Sun Studio 12 ソフトウェア、Sun Studio 11 ソフトウェアなど) は、1 つのシステムに 1 度だけインストールできます。
- Sun Studio ソフトウェアの各リリースは、異なるインストールディレクトリにインストールする必要があります。
- Sun Studio 12 Update 1 ソフトウェアの 1 つ以上のコンポーネントがすでにインストールされている場合、Sun Studio 12 Update 1 コンポーネントの以降のインストールは、同じディレクトリにインストールする必要があります。
- 英語専用のインストーラを使用して Sun Studio 12 Update 1 ソフトウェア英語専用版の 1 つ以上のコンポーネントがすでにインストールされている場合、英語ロケール用の追加コンポーネントは、英語専用インストーラまたは複数言語インストーラを使用してインストールできます。ただし、複数言語インストーラを使用して Sun Studio 12 Update 1 ソフトウェアを追加のロケール用にインストールする場合は、英語専用インストーラを使用して、すべてのインストール済み英語専用 Sun Studio Update 1 ソフトウェアを事前にアンインストールしておく必要があります。
次のインストーラの機能は、Linux では利用できません。
- ゾーンへのインストール
- /usr/bin および /usr/share/man へのシンボリックリンクの追加
Sun Studio 12 Update 1 インストーラは、従来のバージョンの Sun Studio ソフトウェアを削除しません。たとえば、Sun Studio 12 ソフトウェアがインストールされているのと同じインストールディレクトリに Sun Studio 12 Update 1 ソフトウェアをインストールする場合、Sun Studio 12 ソフトウェアを明示的にアンインストールする必要があります。以前のリリースの Sun Studio ソフトウェアをアンインストールするには、そのリリースのインストールマニュアルを参照してください。
インストーラが /usr/bin および /usr/share/man ディレクトリにシンボリックリンクを作成するとき、インストーラは特定のバイナリおよびマニュアルページセクションへのリンクは作成しません。作成されないリンクと、リンクされないバイナリおよびマニュアルページにアクセスするための回避方法を次に示します。
- Sun Studio ソフトウェアに固有のマニュアルページセクション
/usr/share/man/man3c++/* へのシンボリックリンクが作成されません。このディレクトリ内のセクションに表示されたマニュアルページには、最新の情報が含まれていません。man コマンドは、デフォルトで次の Sun Studio 12 Update 1 マニュアルページのセクションを検索しません。
man3cc4 man3f man3p man3pi man3xこれらのセクションの最新のマニュアルページを表示するには、man コマンドの -s オプションを使用して、セクションを指定します。たとえば、次のようにします。
man -s 3x rtc_api- マニュアルページの衝突
Sun Studio 12 Update 1 のマニュアルページの中には、既存の Solaris OS のマニュアルページと衝突するものがあります。次のマニュアルページへのシンボリックリンクは作成されません。Solaris バージョンへのリンクは維持されます。
/usr/share/man/man1 シンボリックリンクは作成されません: intro.1、ctags.1 /usr/share/man/man3m シンボリックリンクは作成されません: exp2.3m、feclearexcept.3m fegetenv.3m、fegetexceptflag.3m、fegetprec.3m、fegetround.3m、 feholdexcept.3m、feraiseexcept.3m、fesetenv.3m、fesetexceptflag.3、 fesetprec.3m、fesetround.3m、fetestexcept.3m、feupdateenv.3m、 fex_get_handling.3m、fex_get_log.3m、fex_get_log_depth.3m、 fex_getexcepthandler.3m、fex_log_entry.3m、fex_merge_flags.3m、 fex_set_handling.3m、fex_set_log.3m、fex_set_log_depth.3m、 fex_setexcepthandler.3m、isinf.3m、isnormal.3m、log2.3m、 signbit.3m、sincos.3mこれらの Sun Studio マニュアルページにアクセスするには、man コマンドの -M <path> オプションを使用します。たとえば、次のようにします。
man -M /opt/sunstudio12.1/man exp2非推奨のバイナリ
/usr/bin/ptclean シンボリックリンクは作成されません。/usr/share/man/man1/ptclean.1 シンボリックリンクは作成されません。
Forte Developer 6、Sun ONE Studio 7、Sun ONE Studio 8、Sun Studio 8、Sun Studio 9、Sun Studio 10、Sun Studio 11、または Sun Studio 12 ソフトウェアがすでにインストールされている場合、インストールの指示に従い、別のディレクトリに Sun Studio 12 ソフトウェアをインストールしてください。
Sun Studio 12 Update 1 ソフトウェアには、Sun Studio 12 Update 1 の THIRDPARTYLICENSEREADME (http://developers.sun.com/sunstudio/documentation/ss12u1/THIRDPARTYLICENSEREADME.txt) および NetBeans IDE 6.5.1 の THIRDP RTYLICENSEREADME (http://developers.sun.com/sunstudio/documentation/ss12u1/NetBeans651_THIRDPARTYLICENSEREADME.txt) に準拠した、他社製テクノロジが含まれています。提供されている他社製ソースコードの場所の詳細は、Sun Studio 12 Update 1 の著作権情報のページ (http://developers.sun.com/sunstudio/documentation/ss12u1/legal.html) を参照してください。
次の機能は、このリリースの Sun Studio ソフトウェアで削除されました。
gvim
gvim
は、効率的なテキスト編集を可能にする高度な設定可能ツールです。これは、vi
の改良版ですSun Studio 8 から Sun Studio 11 の各リリースでは、gvim
はオプションのエディタとして IDE に統合されていました。Sun Studio 12 リリースでは、gvim
はスタンドアロンのコンポーネントです。
gvim
エディタは、Sun Studio ソフトウェアのこのリリース、または将来のリリースでサポートされなくなります。Solaris OS を使用している開発者は、gvim
を Solaris companion CD または »Open Source Software for Solaris Web サイトから入手できます。Solaris OS と Linux OS 両方の開発者は、vim
を »vim オープンソースコミュニティーから直接入手できます。XEmacs
XEmacs
は、先進的で高度なカスタマイズが可能なオープンソースのテキストエディタおよびアプリケーション開発環境です。XEmacs
は、グラフィカルツールであり、多くの場合は IDE として使用されます。Sun Studio 8 から Sun Studio 11 の各リリースでは、XEmacs
は IDE に緊密に統合されています。Sun Studio 12 リリースでは、XEmacs
はスタンドアロンのコンポーネントです。
XEmacs
エディタは、Sun Studio ソフトウェアのこのリリース、または将来のリリースでサポートされなくなります。Solaris OS を使用している開発者は、XEmacs
を Solaris companion CD または »Open Source Software for Solaris Web サイトから入手できます。Solaris OS と Linux OS 両方の開発者は、XEmacs
を »XEmacs オープンソースコミュニティーから直接入手できます。X-Designer
X-Designer は、Motif ベースのグラフィカルユーザーインタフェースを作成するための対話型ツールです。このツールはユーザーインタフェースの設計、レイアウトの編集、カスタムアイコンの作成に関する機能を提供します。X-Designer は、移植可能なコードを作成し、Solaris OS と Linux OS の両方で動作するようにそのコードをコンパイルできます。Sun Studio 8 から Sun Studio 11 の各リリースでは、X-Designer は IDE に緩やかに統合されていて、IDE メニューから呼び出すことができました。このツールは Sun Studio 12 ソフトウェアにもバンドルされていますが、IDE から呼び出すことはできません。
X-Designer は、Sun Studio ソフトウェアのこのリリース、または将来のリリースでサポートされなくなります。開発者は、»Imperial Software Technology, Inc. (IST) から、このツールとサポート契約を直接入手できる可能性があります。
次に示す機能は、今後リリースされる Sun Studio ソフトウェアではサポートされなくなる予定です。
tools.h++ ライブラリ
Tools.h++ は、C++ 基礎クラスライブラリです。Sun Studio 12 Update 1 ソフトウェアおよび従来のバージョンの Sun Studio ソフトウェアには、このライブラリの バージョン 7.1.0 が付属しています。Tools.h++ の機能は、C++ 標準ライブラリまたは BOOST ライブラリに含まれていますが、プログラミングインタフェース (API) は異なります。Tools.h++ の最新版の詳細は、Rogue Wave ソフトウェアの Web サイトの http://www.roguewave.com を参照してください。
-xarch=v7/v8/v8a コンパイラオプション
-xarch=v7: SPARC-V7 ISA 用にコンパイルします。このオプションは廃止されました。最新の Solaris オペレーティングシステムは、SPARC V7 アーキテクチャーをサポートしていません。このオプションを付けてコンパイルしたプログラムは、最新のプラットフォームで実行速度が低下します。
-xarch=v8: SPARC-V8 ISA 用にコンパイルします。V8 アーキテクチャー上で良好なパフォーマンスを得るためのコードを生成します。このオプションは廃止されました。
-xarch=v8a: V8a 版の SPARC-V8 ISA 用にコンパイルします。定義上、V8a は V8 ISA を意味します。ただし、fsmuld 命令は含まれていません。このオプションを使用すると、コンパイラは、V8 a ISA 上で良好なパフォーマンスが得られるようにコードを生成することができます。このオプションは廃止されました。
-xarch オプションの現在のデフォルト値は v8plus です。この値を指定すると、V8plus 版の SPARC-V9 ISA 用にコンパイルします。定義上、V8plus は V9 ISA を意味します。ただし、V8plus ISA 仕様で定義されている 32 ビットサブセットに限定されます。さらに、VIS (Visual Instruction Set) と実装に固有な ISA 拡張機能は含まれていません。
-xdebugformat=stabs コンパイラオプション
-xdebugformat=stabs は、stab 標準形式を使用してデバッグ情報を生成します。デバッガ情報のデフォルトの形式は、現在は Dwarf 形式になっています。スタブ形式は完全サポートではありません。-xdebugformat=stabs オプションを使用するプログラムはコンパイルできない可能性、および dbx デバッガとの組み合わせで正常に機能しない可能性があります。
collector_thread_pause および collector_thread_resume
collector_thread_pause() 関数は、特定のスレッドから実験に対する、イベント固有のデータの書き込みを無効にします。実験がすでに終了している場合や、どの実験もアクティブではない場合、またはスレッドへのデータの書き込みがすでに無効になっている場合は、呼び出しは無視されます。関数の引数は POSIX スレッド ID であり、SolarisTM オペレーティングスレッドの場合は thr_self(3THR)、POSIX スレッドの場合は pthread_self(3THR) です。
collector_thread_resume() 関数は、特定のスレッドから実験に対する、イベント固有のデータの書き込みを有効にします。実験がすでに終了している場合や、どの実験もアクティブではない場合、またはスレッドへのデータの書き込みがすでに有効になっている場合は、呼び出しは無視されます。関数の引数は POSIX スレッド ID であり、Solaris オペレーティングスレッドの場合は thr_self(3THR)、POSIX スレッドの場合は pthread_self(3THR) です。
libm9x.so.0、libmvec.a、および libmvec_mt.a
libm9x 数学ライブラリには、C99 で規定されている数学関連および浮動小数点関連のいくつかのライブラリが含まれています。このライブラリには、fenv.h による浮動小数点の例外と、浮動小数点の例外の改善された処理をサポートするための拡張機能が含まれています。libm9x を標準インストールする場合のデフォルトディレクトリは /Sun_Studio_installation_directory/lib/lib9mx.so です。
libmvec は、引数ベクトル全体に対して、一般的な数学関数を評価するルーチンを提供します。libmvec を標準インストールする場合のデフォルトディレクトリは /Sun_Studio_installation_directory/lib/libmvec.a および /Sun_Studio_installation_directory/lib/libmvec_mt.a です。libmvec_mt.a は、マルチプロセッサの並列化に依存する、このベクトル関数の並列版です。
ここでは、Sun Studio 12 Update 1 リリースのマニュアルについて説明します。このリリースノートの情報は、ほかのすべてのマニュアルの情報よりも優先されます。
HTML 形式のこれらのドキュメントは、次の場所にあるドキュメントインデックスページからアクセスできます。 http://developers.sun.com/sunstudio/documentation/ss12u1
HTML 形式のこれらのドキュメントは、次の場所にあるドキュメントインデックスページからアクセスできます。 http://developers.sun.com/sunstudio/documentation/ss12u1
PDF 形式または HTML 形式の Sun Studio 12 Update 1 マニュアルは、次の場所でアクセスできます。 docs.sun.com 次の場所にあるドキュメントインデックスページからアクセスできます。 http://developers.sun.com/sunstudio/documentation/ss12u1
PDF 形式の製品マニュアルを表示するには、Adobe[R] Acrobat Reader ソフトウェアが必要です。このソフトウェアをダウンロードするには、次の場所にアクセスします。http://www.adobe.com/products/acrobat/readstep.html
現在確認されている、国際化および日本語化に関する情報および問題点を説明します。
インストーラーの画面からシステムのパッチをインストールした場合、パッチインストール用の別ウィンドウ内で一部のメッセージが正しく表示されません (バグ ID: 6868177)
表示されるべきメッセージは次の通りです
ウィンドウ内の先頭
パッチをインストールしていますウィンドウ内の末尾
実行が終了しました 「ENTER」キーを押すと終了します英字「ENTER」を含んだメッセージが表示されたら、「Enter」キーまたは「Return」キーを押してウィンドウを閉じてください。ウィンドウの「ウィンドウを閉じる」ボタンを使って閉じることもできます。
日本語環境では、C++ の一部のヒントメッセージが出力されません。(バグ ID: 4366609)
examine コマンドでマルチバイト文字列を 'W' を使用して表示すると、最初の 1 文字しか表示されません。 (バグ ID:4662067)
次のコマンド行コンポーネントを ja_JP.PCK ロケール上で使用することができます。
C コンパイラ dbx dmake
制限事項
すべてのツールにおいて、ファイル名およびディレクトリ名に PC 漢字 (シフト JIS ) コードを使用した場合の動作は保証されません。
PC 漢字 (シフト JIS) 文字列を、コメントまたは文字リテラルとして直接 C のソースコード中に埋め込んで使用する場合には、以下のように -xcsi オプション付きでコンパイルする必要があります。
% cc -xcsi sjis_src.cこのオプションは、構文解析部で文字リテラルをバイト単位ではなく文字単位で扱うためのものです。従ってソース中に PC 漢字 (シフト JIS) 文字列が使われていない場合は使用する必要はありません。また、このオプションは C コンパイラで PC 漢字文字列を扱うための一時的な解決法で、将来のリリースでのこのオプションのサポートは保証されません。
C コンパイラでは、コメントおよび文字リテラル以外で PC 漢字 (シフト JIS) コードを使用した場合の動作は保証されません。
C コンパイラで -xcsi オプションを使用した場合は、コンパイル時間が多少長くなります。lint コマンドの制限事項
lint コマンドは ja_JP.PCK ロケールに対応していないため、ソースコード中に PC 漢字 (シフト JIS) 文字列が使用されているとエラーが発生する場合があります。その場合には、C コンパイラの -v オプションを使用してください。
% cc -xcsi -v test_prog.cja_JP.PCK ロケール上での既知の問題
dbx の以下のコマンドで、PC 漢字 (シフト JIS) 文字の 2 バイト目が \ (0x5c) になるような文字を引数に使用すると正しく動作しません。
debug, dalias, file, check, clear, collector, files, fix, line, loadobject, assi gn, dbxenv, source, trace, run, rerun, runargs, call, bsearch, search (バグ ID: 4262961)
dbx の以下のコマンドで、PC 漢字 (シフト JIS) 文字の 2 バイト目が { (0x7b) または | (0x7c) になるような文字を引数に使用すると正しく動作しません。
runargs, run, debug, dalias, file, clear, collector, fix, line, loadobject, dbxenv, source (バグ ID: 4700248, 4699574)
dbx の list、bsearch、search コマンドで、いくつかの半角カナ文字を引数に使用すると正しく動作しません。(バグ ID: 4263317)
次のコンポーネントを ja_JP.UTF-8 ロケール上で使用することができます。
C コンパイラ C++ コンパイラ (Tools.h++, STL を除く) dbx dmake ja_JP.UTF-8 ロケール上での制限事項
すべてのツールにおいて、ファイル名およびディレクトリ名にUTF-8 文字コードを使用した場合の動作は保証されません。
C++ Tools.h++ ライブラリ、標準ライブラリにおける UTF-8 文字の使用は保証されていません。
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