Oracle Solaris Studio 12.2: パフォーマンスアナライザ

関数のインライン化

インライン関数を使用して、コンパイラは、実際の関数呼び出しを行う代わりに、関数が呼び出されている場所に関数の命令を直接挿入します。つまり、C/C++ マクロと同様に、それぞれの呼び出し場所でインライン関数の命令の複製が作成されます。コンパイラは、高レベルの最適化 (4 および 5) で明示的または自動的なインライン化を実行します。インライン化によって関数呼び出しの負荷が減り、レジスタの使用や命令のスケジュールを最適化するための命令がさらに提供されますが、その代わりに、コードのメモリー使用量が多くなります。次に、コンパイラコメントのインライン化の例を示します。


                Function initgraph inlined from source file ptralias.c 
                    into the code for the following line
0.       0.         44.       initgraph(rows);

注 –

コンパイラのコメントは、アナライザの「ソース」タブ内で 2 行にまたがって折り返されることはありません。