Oracle Solaris Studio 12.2: パフォーマンスアナライザ

カーネルプロファイルの分析

カーネル実験内に記録されたフィールドのいくつかは、ユーザーモード実験での同じフィールドとは異なる意味を持っています。ユーザーモード実験には、単一のプロセス ID についてのデータのみが含まれています。カーネル実験には、多数の異なるプロセス ID に適用できるデータが含まれています。その情報を適切に示すために、アナライザのいくつかのフィールドラベルは、次の表に示すとおり、2 つのタイプの実験で異なる意味を持っています。

表 9–1 アナライザにおけるカーネル実験のフィールドラベルの意味

アナライザのラベル 

ユーザーモード実験での意味 

カーネル実験での意味 

LWP 

ユーザープロセス LWP ID 

プロセスの PID。カーネルスレッドの場合は 0。 

Thread 

プロセス内のスレッド ID 

カーネルスレッドのカーネル DID 

たとえば、カーネル実験で少数のプロセス ID にのみフィルタを実行する場合は、「データをフィルタ」ダイアログボックスの「LWP」フィルタフィールドに、対象とする PID (単数または複数) を入力します。