次に、「パフォーマンスアナライザ」ウィンドウの簡単な概要を示します。ここで説明するタブの機能および特徴の詳細は、第 4 章パフォーマンスアナライザツールとオンラインヘルプを参照してください。
「パフォーマンスアナライザ」ウィンドウは、複数のタブで構成されており、メニューバーとツールバーが付いています。パフォーマンスアナライザの起動時に表示されるタブには、各関数の排他的メトリックスと包括的メトリックスをまとめた、プログラムの関数の一覧が表示されます。これらのデータは、ロードオブジェクト、スレッド、軽量プロセス (LightWeight Process、LWP)、CPU、およびタイムスライスでフィルタ処理を実行できます。
関数を選択すると、その関数の呼び出し元と呼び出し先が別のタブに表示されます。このタブでは、呼び出しツリーをたどり、たとえば、メトリック値の大きなものを探すことができます。
このほか、ソースコードと逆アセンブリコードの 2 つのタブがあります。ソースコードのタブには、行単位でパフォーマンスメトリックス付きのソース行と、コンパイラのコメントがインタリーブされ、逆アセンブリコードのタブには、各命令のメトリックス付きの逆アセンブリコードと、可能であればソースコードおよびコンパイラのコメントがインタリーブされます。
パフォーマンスデータは、時間の関数として別のタブに表示されます。
MPI トレースデータのうち、プロセス、メッセージ、および関数が 1 つのタブのタイムラインに、グラフが別のタブに表示されます。
OpenMP 並列領域は 1 つのタブに表示され、OpenMP タスクは別のタブに表示されます。
このほか、実験とロードオブジェクトの詳細、関数の概要情報、メモリーリーク、およびプロセスの統計を表示するタブもあります。
そのほかのタブには、インデックスオブジェクト、メモリオブジェクト、データオブジェクト、データレイアウト、および PC が表示されます。各タブについては、「アナライザデータ表示」を参照してください。
また、スレッドアナライザのデータを記録した実験用に、データの競合とデッドロックのタブもあります。タブは、読み込んだ実験がそれらをサポートするデータを持つ場合にのみ表示されます。
スレッドアナライザについての詳細は、『Oracle Solaris Studio 12.2: スレッドアナライザユーザーズガイド』を参照してください。
パフォーマンスアナライザは、マウスの使用だけでなく、キーボードから操作することもできます。