Oracle Solaris Studio 12.2: パフォーマンスアナライザ

関数レベルのメトリックス: 排他的、包括的、属性

パフォーマンスアナライザが計算する関数レベルのメトリックスには、排他的メトリックス、包括的メトリックス、および属性メトリックスの 3 種類があります。

呼び出しスタックの一番下にのみ現れる関数 (リーフ関数) では、その関数の排他的および包括的メトリックスは同じになります。

排他的および包括的メトリックスは、ロードオブジェクトについても計算されます。ロードオブジェクトの排他的メトリックスは、そのロードオブジェクト内の全関数の関数レベルのメトリックスを集計することによって計算されるメトリックスです。ロードオブジェクトの包括的メトリックスは、関数に対するのと同じ方法で計算されるメトリックスです。

関数の排他的および包括的メトリックスは、その関数を通るすべての記録経路に関する情報を提供します。属性メトリックスは、関数を通る特定の経路に関する情報を提供します。その情報は、どれだけのメトリックが特定の関数呼び出しが原因で発生したかを示します。その呼び出しに関係する 2 つの関数は、呼び出し元および呼び出し先として表されます。呼び出しツリー内のそれぞれの関数では次のことが言えます。

メトリックス間の関係は、次の等式で表すことができます。

メトリックス間の関係を示す等式

呼び出し元または呼び出し先の属性メトリックスと包括的メトリックスを比較すると、さらに情報が得られます。

プログラムのパフォーマンス改善が可能な場所を見つける方法には、次のものがあります。